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加藤恭子|かときょんのさらさら日記

朝倉に行ってきました

2017/08/24
KBCラジオ 川上政行 朝からしゃべりずきの
木曜コメンテーター 福岡大学教授の木下としゆき先生が
九州豪雨の被災地・朝倉にボランティアに行かれた話を聞いて
先週夏休みをいただいた際、一日だけですが
私も朝倉のボランティアに行ってきました。

たった一日の参加で体験談を書くのも・・・と、
おこがましい気持ちもありますが、
これから行きたい方の少しでも参考になれば、と思い
出来るだけ詳しく書いてみます。


私は車の運転に自信がないので、
公共の交通機関を使いました。

天神から西鉄電車で朝倉街道まで行き、
駅を出てすぐそばの西鉄バスセンターで
杷木行の一般路線バスに乗ります。
バス乗車はおよそ1時間。
上原鶴サンライズ前で降車。
歩いて3分くらいのところがボランティアセンター(杷木パレス)です。

7時半ごろ天神を出発したら、
9時過ぎには到着しました。

ボランティアセンターは9時から11時までの受付で、
ついた順に受付をしてくれます。

他にも公共交通機関を使っては
★久大線筑後吉井駅下車後、タクシーで10分、
★博多駅からにしてつ高速バス「杖殺陣・高塚・日田行・ひた号」で杷木バス停下車後、乗り換えて上原鶴まで、その後歩いて5分
という行き方もあるようです。


バスからの車窓を眺めていると、
朝倉の三連水車を過ぎたあたりから
景色が変わって、
夏の濃い緑の中に
土色、泥の色が目立つようになりました。


ボランティアセンターに到着したら受付をします。
センターは通りに面しているのですぐにわかります。
混雑や余計な手間を避けるために、
出来るだけ事前に
地元の社会福祉協議会でボランティア保険に入っておいてくださいとのこと。
福岡市中央区のふくふくプラザでは
夜9時まで受け付けてくれます。
事前に加入できなかった方も、
当日ボランティアセンターで対応していただけます。

受付は名前や連絡先を記入したり、
初めての人は簡単なオリエンテーションがあったり、
センターの方が指示をくれますので
迷うことはありません。
そして、
朝倉に行きたい,杷木がいい、どこでも構わない、など
作業場所の希望も言えます。


持ち物と服装についてです。
私は、汚れてもいい長袖、長ズボン、帽子で出かけました。
靴は持って行った長靴にセンターで履き替えました。
ゴム手袋とマスクを行きのコンビニで買いました。
汚れるので着替えを持っていくことをお勧めします。

女性でエプロンや袖カバーをしている人がいて、
いいアイデアだと思いました。

リュックや荷物は置いて
貴重品だけ持って作業しますので、
ウエストポーチのようなものがあるといいのですが、
もってない方は、
深いポケットのついたエプロンなどだと、
お財布とケータイくらいは入れられるのでいいですね。

日焼けが気になる方は、
日焼け止めが汗ですぐに流れてしまうので
付け直しやすいスプレータイプが便利だと思います。

お昼用のご飯が必要です。
水分はたっぷりめに、
2リットルから3リットルくらいは必要です。
もし足りない場合でも、
水分をはじめ、タオル、軍手、マスクは
ボランティアセンターで予備を用意してくれています。

そのほか、
私は暑さ対策で
保冷剤と、塩分補給のキャンディーを持っていきました。
保冷材はお昼ご飯の保冷や、
作業中に首にかけるタオルの中にはさんで使いました。
ボランティア経験豊富な方は、
大きなビニール袋を持っていて、
私たちにも分けてくれました。
これが荷物を地面に置くときや
突然の雨の時にとても役に立ちました。
グループで参加された方の中には、
クーラーボックスに水分を入れて
運んでいる方もいらっしゃいました。


作業内容も多岐にわたりますが、
持ち場を割り振る前に、係員の方が
「こういう作業をお願いしますが、大丈夫でしょうか?」などと聞いてくれますので、
無理な時は別の作業に振り替えてもらえます。
その場でグループ分けがされて、
経験者の中からリーダーを決めます。
私は宇都宮から参加している方がリーダーに立候補してくれた14人グループの中に入り、
杷木松末地区へ行きました。
通行止めの箇所が残っていて、
これまでボランティアが入っていない場所だったそうで
まだ被害の跡が生々しく残っていました。
家の隣の空地のように見えた土地は、
田植えを終えたばかりの水田だったそうで、
少しだけ残っていた畦より高い土砂に一面埋もれていました。
大きく損壊した家のそばには、
泥まみれの家財道具や、
樹皮がむけた流木がうずたかく積もっています。
川の形もすっかり変わっていて
どこまでが陸でどこまでが川なのかわからないほどです。

そこでの作業は、
半壊状態の民家の横に流れる側溝の泥出しと、
その掻き出した土砂を使って土嚢を作り、
危険そうな箇所に今後の雨に備え土嚢を積んでいくというものです。
早朝に降った雨のせいで、土砂がたっぷり水分を含んで
重くなり、
かなり腰にくる作業ではありましたが、
基本は15分作業して10分休む、というペースのため
無理はありませんでした。
若者からご年配の女性まで、
自分に出来ることを一生懸命されていました。


午後2時半には切り上げるよう言われていましたが、
1時半過ぎに強い雨が降り、作業は中止になりました。

豪雨被害のすさまじさを目の当たりにしながら
作業していたわけですから
途中激しく降り出した雨に、
ものすごい恐怖心を感じました。
地域にお住まいの方は
雨のたびに心が休まらないのだろうと、
本当にお気の毒に思いました。


ボランティア作業中は
ナースが巡回にまわってくれますし、
懸案のトイレも、
そのための設備を積んだトイレカーがあり(使った方によるととても清潔だったそうです)、
ボランティアの方が、
安全安心に作業に専念できるサポート体制が出来ていると感じました。

作業が終わると、バスがお迎えに来て
ボランティアセンターまで戻って解散、となります。

センターには着替える場所もありますし、
冷たいおしぼりをいただいて汗を拭いたり、
長靴の汚れを落とすところもあります。

そして近隣の無料で入浴させていただける
温泉施設の案内もあります。
私も利用させていただきましたが、
泉質も素晴らしく、
さっぱり汗を流せ、
ゆったり疲れが癒え、
とてもありがたかったです。

今回は初めて、しかも一人だったので、
事前にいろいろ調べたり聞いたりして準備をしましたが、
実際行ってみて感じたのは、
自分に必要な最低限のものだけ持って、
自身の体調管理をきちんとするよう心がければ、
それで十分だということです。
無理をして倒れたりすると、
その分、余計な仕事を増やしてしまうことになってしまいます。

そして、参加して
自分の考え方にもすこし変化がありました。

これまで、
『ボランティアの善意頼みの復興はいかがなものか』と思う気持ちもあったのですが、
災害から1か月が過ぎても、
広範囲にわたるあまりに深い被害の爪痕に、
元の姿に戻るにはいろんな形での、
気が遠くなるほどの長い支援が必要だと肌で感じました。
ボランティアの皆さんの細やかな手が必要なこともよくわかりました。

行政の力はもちろんですが、
一人一人の、小さな力と、小さな時間を積み重ねて
できる部分の復興もあるのだと思いました。

ずいぶん長い文になってしまいましたが、
読んでくださってありがとうございます。
もしこれを読んで、
私も行ってみようと思う方がいらっしゃるなら
本当に嬉しいです^^。




加藤恭子
Kyoko Kato

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