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奥田智子|奥田智子のボタニカルライフ

ああ、さくら

2002/03/28
さくら、早いよ。
何でそんなに生き急いでいるのだろう。
 
おまけに東京から咲き始めるなんて。
ヒートアイランド現象なんですね。
もうこれから”桜前線”なんてなくなるよ。

春日原の桜並木も、大宰府政庁跡の桜も
私んちの近くの桜の名所も
かけあしでみて回ったけど、
なんだか、「いま、いいの?」って
桜自体が納得してないような感じ。
 
私の小学生時代は、
入学式のときに校庭に咲いてたよな。
これじゃあ、卒業式に間に合っちゃうよね。

それにしても、最近は日本中桜だらけになり
ましたね。桜の木は虫がつくので庭に植えるのを嫌がったようですが、今はそんなことより、一年に一週間だけの自然のイヴェントを
楽しもうという気持ちが盛り上がっている様子。私としては、嬉しい限りなんだけど、ソメイヨシノだけがこんなに増えていいのかな?もともとソメイヨシノは、明治の初めに突然日本に現れた雑種。瞬く間にひろまっていった「謎の植物」。私は、彼らには絶対、
人を惑わす"魔力"があると思っている。

先日歌舞伎座で見た、坂東玉三郎様と片岡仁左衛門様の「二人椀久」は、まさにあの世のものだった。満開のサクラをバックに、桜の精に操られたような二人が、妖艶に、初々しく、花びらのように舞う姿は、まさに”魔性”。瞳孔が開きっぱなし、息をするのを忘れていた。

ああ、さくら!桜の魔力に、眠れぬ夜が続く・・・。

2月の「種」

2002/03/01
いけない、冬眠してた。
なんだか暖かくなったと思ったら
もう3月なんだ。
今年もベランダに出しっぱなしにしていた
ベンジャミンも、デュランタライムも、金のなる木もよーくがんばった!
これからが君たちの季節ですぞ。

2月に見た芝居は
博多座の「三津五郎丈襲名披露歌舞伎」
三谷幸喜演出「彦馬がゆく」、
有吉佐和子原作「三婆」
大竹しのぶ一人芝居「売り言葉」
歌舞伎「菅原伝授手習鑑」
そして、もういちど博多座の千秋楽「吉野山」
その間に、北大路欣也さん、大沢樹夫さん、
池内淳子さん、星由里子さん、曾我廼家鶴蝶さん、左とん平さん、松本幸四郎さん、松たか子さんにインタヴュ−させていただくという、とっても充実した日々を送っていたのであります。

毎日へこむことも多いけど、芝居の世界が私を救ってくれている。最近つくづく思いますわ。虚構の世界ではあるのだけれど、江戸の下町や、幕末の写真館、はたまた老人問題に知恵子抄の世界と、まさに「脳内トリップ」
なんですね。
現実逃避といわれればそうなんだけれど、その中で自分に問い返されることを掴み取って
自分の存在の意味を考える・・・。
演劇って、崇高なものだと思いますよ。

実際は、三津五郎さん、さわやか〜!とか
大竹しのぶって魔女?とか、三谷幸喜の芝居って安心して笑えるドリフみたいだとか、
そんなことしか残らないんだけど、それでも
たくさん観てると、自分に響くもの、そうでないものが見えてくるものなんですね。そして、心の中に「種」を残してくれる。

というわけで、今月の「種」は、
坂東三津五郎さんの、狐忠信
片岡仁座衛門さんの、菅丞相
大竹しのぶさんの、千恵子
付け加えさせていただきますと
幸四郎さんの、かっこよさ
松たか子さんのサバサバ感でしょうか?

「種」とボタニカルライフ、お後がよろしいようで・・・。


奥田智子
Satoko Okuda

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