KBC九州朝日放送

KBCサイト内検索

博多久松のおせち

KBC共通メニューをスキップ

アナウンサールーム > 奥田智子 > 日記

奥田智子|奥田智子のボタニカルライフ

靴の呪い

2009/10/29

これが、その…靴。
いまだに1回しか履いていない靴がある。



その頃、はやりはじめたラウンド・トゥ。
かかともしかっりしていて、
ちょっと1930年代っぽく、
わざと古めかしいしつらえだ。

一目ぼれしてしまった私は
お店の人に
「履いてもいいですか?」
と、恐る恐る声をかけた。

「どうぞ、どうぞ、今人気のモデルなんですよ。」
愛想よく23.5cmのそれを出してくれた。

足を入れたら、アラ不思議!
私の足にぴったり!
“まるでシンデレラ!”

ちょっと高かったけれど、
奮発してしまった。

有頂天…。


新しい靴を下ろすときはドキドキする。

「いつおろそうか?」

ある晴れた日、その日に決めた。
箱から取り出し、厳重に布袋にくるまれたその靴を
玄関に並べた。

足を滑り込ませる。…と、


「んっ?」

一歩が…出ない。

「んっっ!」

無理やり出すと、足が靴を飛び出した!

「ややっ!!」

その靴のソールは木でできていた。
いわゆる木靴に皮を張った重厚なもの。

かたちはとても足にフィットしているのだが、
重すぎて、持ち上げられない。

それでも私は履きたかった。
その日に何がなんでも、
この高貴な靴をデビューさせたかったのだ。

そこでとっさに、台所に戻って
リボンを取り出した。
花束についていた
ナイロン製のしっかりしたものだ。

そのリボンを足の裏から甲に回し、
ぐるぐる巻きにして硬結びで止めた。

「よしっ!」

そうやって強制的に足に結び付けた
鉄下駄のように重い靴をひきずりひきずり
一日そ知らぬ顔でやりすごしたのだった。
   
   
 “がら〜ん、ごろ〜ん、がら〜ん、ごろ〜ん”  
   

“星 飛雄馬”のような一日を終え、
家の玄関にたどり着いたときには、
おそらく表情がなくなっていたと思われる。

それでも、
玄関までたどりつけた喜びをひしひしとかみ締めながら
このいまいましい靴を脱ごうとした瞬間、
絶望感が押し寄せた。


「ぬ・ぬげないっっっっっっ!!」


ナイロン製のリボンで硬結びに止められた木靴は
ふっても、はたいても、ひっぱっても、
しっかり
私の足にくっついたままだ。


“とうちゃん!大リーグ養成ギプスが、取れない!”



それからの私の行動を想像してほしい。

@そのまま履いて家の中に入り、その後の一生を送った。

Aお隣の白川さんに、助けを求めた。

Bほふく前進で、台所までたどり着き、
 包丁でリボンを切った。


この木靴。
忘れられないエピソードとともに、
現在押し入れの奥の奥に、眠っている…。

そうなんです

2009/10/20
1990年にスタートした
「九州街道ものがたり」。

足掛け20年…。

とうとう、この12月をもって
放送を終了することとなりました。


こんなに長く続くとはおもいもよりませんでした。

感慨無量。




スタート当時、歴史小説の大家、司馬遼太郎氏の著作は
映像化が許されていませんでした。

日本中で唯一、この番組を除いては…。



司馬史観を下敷きに、
九州各地の歴史を紐解く15分。
地元郷土史家の解説、
司馬さんの作品の朗読を織り交ぜながら、
はじめからほぼスタイルを変えることなく、
放送を続けてきました。


朗読部分は、

今も現役を続ける伝説の、松井伸一さん。
沢田アナウンサー、
草柳悟堂さん、
そして、現在の逸見アナウンサーとバトンが渡されました。

そして、不肖わたくしが、
999回すべてのナレーションを担当させていただきました。


縄文時代の話から、
神話の世界、
邪馬台国の時代を経て、
武士の勃興、
戦国時代、
江戸時代、
明治維新から近世にいたるまで、
それぞれの時代の空気に身を置きながら、
ディレクターと顔を突き合わせて
読み込んでゆくナレーションは、
正直、とても楽しい作業でした。

街ですれ違った方に、
「あ、街道ものがたりの奥田さん!」
と声をかけられたのが、
嬉しくて!
忘れられない思い出です。

すべての原稿を執筆された(!)ライターの楯さん、

驚異の芸術的ショットを
見せてくださったカメラマン、

こだわりのミキシングをしてくださったMAスタッフ、

歴代のディレクター、スタッフのみんな。

そして何より、作品をお貸しいただくことを快く許してくださった司馬遼太郎さん、財団の皆様、

スポンサーの九州電力様、

「本当にありがとうございました!!」


司馬さんの著作には遠く及びませんが、
週に一度、
九州に埋もれた歴史のロマンを
ちょっとだけ感じていただけたのではないか、と思います。

現在、
これまで好評をいただいたベストセレクションを放送中。
過去膨大な作品から選んだ自信作です。ぜひ!ご覧ください。

また、12月には、最終回1000回記念スペシャルが予定されていて、現在制作にとりかかっています。

テーマは、司馬さんの「竜馬が行く」です。
1時間バージョンになりますので、
見逃さないでくださいね。

「九州街道ものがたり」11月放送スケジュールはコチラ

ニーハイ

2009/10/16

林立してますね。これぞ、ニーハイブーツです。
秋です。

もうすっかり。
で、あわてるわけです。

準備ができていないから。

そ・こ・で・・・

ファッションの鍵を握るのが、「靴」。
意外に大事なんです。靴選びは。

今年はなんといってもブーツ、
しかも、ニーハイブーツが流行っていますね。
映画「プリティーウーマン」で、
ジュリア・ロバーツが最初に履いていた、あれです。

膝(ニー)より高いところまであるブーツ。
確かにかっこいいです。
でも、置き場所に困るだろうなあ。

冬の玄関はそうでなくても

 “昆布を干してる北海道の海岸線”

のようになりますからね。


  べろべろべろべろべろ〜〜!

  鍋入れてくっちゃうぞ〜〜!


しかも、
その長いブーツを生かすためには
ミニスカート、もしくは
短パンを履かねば意味がないわけです。

ということは、

恐怖の“桃店”

いえ、“腿見せ”を実行しなければなんらなくなりますねぇ〜。
     ・
     ・
     ・
いや、いいんですよ、わたしは。
なんだってお見せしますが、
世間が許さんでしょう。

『なんで、KBCのアナウンス部に
ドロンジョ様がいるのか?』

“KBCの窓”(毎月最終土曜日の朝4:55放送)の視聴者のご意見で発表される、に5000点。







天草シャングリラ

2009/10/12

やっと会えたイルカ君

営業の武内君、東シナ海の波にもまれて相当来てます。

お土産用だけど必要ですか?
10月のとある日、
会社の仕事で天草に行ってきました。



福岡空港から天草エアラインで35分
(ゲロ袋の収集家、宮本アナへのお土産も忘れず持ち帰りました。)

そこは、

祈りの島(隠れキリシタンゆかりの地)、

温泉の郷(下田温泉ですわ)、

食の楽園(イカやあわびのあばれ焼き!OH!)、

そうそう、野生イルカ君と対面してきましたよん。

くわしいお話は、パオーンとホームページで
連載しますので、
   
     請うご期待!!





あっ、そうそう ホームページといえば
今、KBCムービーのコーナーで
『恐怖の怪談話』が見〜ら〜れ〜ま〜す〜。

ぎゃ======っ!


パックン!きょろぱく『奥田アナの怪談』はコチラ

忍法“雲隠れ”

2009/10/02
わたしがあまりに、
家の中の昆虫の話ばかり書くので、

「この人の職業は、いったいなんじゃろ?養蜂家?」

といぶかっていらっしゃるかもしれませんが、

もう一押し、よろしいでしょうか?


うちのマンションの駐車場を
愛車のために借りているわけですが、
今はたまたま
「屋根つき」のところに入れています。

ある日の朝、
車に乗り込むべく運転席のドアに手をかけたとき、

“ぼよよ〜ん”

と何かが頭に触れました。

振り向くと・・・んっ?

なにもありません。


その日の夜、
車を車庫に入れ、
運転席側のドアを閉めた途端、
またもや、頭に

“ぼよよ〜ん”

振り向けど・・・?
なにもいない。

ま・て・よ!

そこで踏みとどまり、もう一度じっくりと
確かに何かに触れた、そこのあたりを凝視しました。


すると、そこには、

さっきまでいなかった、いえっ、見えなかった

“八本足の蛸の姿がっ!”


なわけねぇだろ!

(と、ひとり突っ込みを入れまして)


“八本足のクモの姿がっ!!”


なんで、さっきは見えなかったんだろうと
その周辺を触ったところ、

そのクモは、思わぬ行動に出ました。

(ここでCMチャンス!)

自分で張ったクモの巣を
人間の目では捉えきれない位の速さで
揺り動かして、バイブレーションを起こし、
自らの姿を消していたのです!!

これぞ、忍法“クモ隠れ”。

(ちなみにその習性から「ユウレイグモ」の名がつけられています。)


クモにとって「巣」は、
我が家であり、
えさを取る大事な道具であり、
イリュージョン「透明グモショー」のネタだったわけです。


生きるが故のいじらしい努力に敬意を表し、
以来、運転席にたどり着くまで、
なるべく頭を低くし、へっぴり腰で
スパイダーマンのように
通過するよう、心がけています。



これぞ、

忍法 “クモガクレ”

奥田智子
Satoko Okuda

最近の記事

過去の記事

All Rights Reserved. Copyright © KBC Co.,Ltd. 1998 - 許可なく転載を禁じます