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アナウンサールーム > 富田薫 > 日記

富田薫|いやいやいやいや〜富田デス。

この「スカヨハ」は必見!「ゴースト・イン・ザ・シェル」
※本文中に一部ネタバレがあります。

2017/04/07

c 2017 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
 まずはじめに、自分の携帯電話はいまだに「ガラケー」で、仕事でパソコンは使うが、スマホがなくても生きていける程度の「電脳生活」なので、その点では世界標準の人間ではない。

 だから、士郎正宗氏の原作漫画「攻殻機動隊」、押井守監督のアニメ版「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊(もちろんイノセンスも)」ともに読んでもいないし見てもいない。

 タイトルは知っていたが、今回のルパート・サンダース監督の実写版を見るまでは、北野武扮する荒巻大輔を悪役と思っていた。本作に詳しいスタッフは「富田さん、何を言ってるんですか〜」という反応だったが、どう見てもあの髪型は「正義の味方」ではない。
 
 ただ、スタートからメインタイトルが出るまでのそう長くはない映像で、監督の熱意や作品にかける意気込みが容易に理解できるし、これがクールジャパンのソフトであることに誇りさえ覚える内容だったのである。

 成功した最大の要因は、主役の「少佐」を演じるスカーレット・ヨハンソンのキャスティングに尽きる。決まったので小躍りしている監督の姿が目に浮かぶほどのハマり役。原作にはないシーンだがネタバレを恐れずに言えば、ある相手から「なぜ、あなたはそんなに美しいの?」と問われた時の彼女のアップ。このシーンを「生身」で演じなくてはならないが、観客も「確かにそのとおり!」と納得してしまう美しさなのだ。

 これをきっかけに、この作品が単なる「勧善懲悪ドラマ」でないことがわかり、案の定、人間が生きる上で重要なのは「過去」ではなく、もっと大切なものがある…という展開になる。
 
 エンディングも「さあ、この後はいったいどうなったでしょう?」なんて「謎の名作」を気取ることなくきちんと描かれていて「2」「3」への期待も高まった。

 これほどの作品なのに実写化までに30年近くかかり、しかもハリウッド製なのは、色々な理由(原作のファンはご存じかもしれない)があるにせよ、クールジャパンと評される日本文化も映画に関しては「ガラパゴス状態」だったのね〜と感じたのである。

※4月7日(金)から全国公開中
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