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富田薫|いやいやいやいや〜富田デス。

原作にまつわるエピソードもドラマチック!「ルイの9番目の人生」

2018/01/17

(c)2015 Drax (Canada) Productions Inc./Drax Films UK Limited.
 「これって、どんなジャンルの映画?」って聞かれると、困ってしまう作品だ。

 主人公の少年ルイは、生まれてから9度死にかけ、9歳の誕生日に起こったある出来事によって昏睡状態なり病院でベッドの中。しかも同じ日にパパ(アーロン・ポール)も姿をくらましてしまう。
 
 なるほど、その謎を解くサスペンスなのねと思って見ていると事態はあらぬ方向に展開する。

 やっぱりこれはファンタジーか、いや実はサイコ・スリラーなのでは…といった要素が加わり、さらに話が進むとオカルト的な空気も漂ってくる。

 それぞれのエピソードが時系列で並んでいないことと合わせ、観客を翻弄するような演出の連続だ。

 原作はイギリス人作家リズ・ジェンセンの世界的ベストセラー小説。「イングリッシュ・ペイシェント」でアカデミー賞監督賞を受賞したアンソニー・ミンゲラが映画化を熱望していたが、実現しないうちに彼は世を去り、息子のマックス・ミンゲラがプロデューサー兼脚本家として完成にこぎつけたという曰く付きの作品。

 彼らがこだわっただけあって、そのプロット(ストーリー上の重要な出来事)は秀逸だが、原作者のジェンセン自身の家族にまつわる話が元になっているのには驚いた。

 それは、彼女の祖母が行方不明になった自らの息子を探していてスイスで崖から転落してしまった、というものだった。

 つまり、この原作は稀有な実話とそこから創造された小説が混在しているのである。

 怪しいママ(サラ・ガドン)とハンサムな医師(ジェイミー・ドーナン)とのシビアな人間関係や、まだまだ解明されていない精神世界のエピソードなどで息詰まるシーンが続くが、最後は、ルイ役のエイダン・ロングワースをはじめ、スタッフ・キャストに心の中で拍手を送ったほどのハッピーエンドだった。

 ※1月20日(土)からT・ジョイ博多などで全国ロードショー。
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