KBC九州朝日放送

KBCサイト内検索

宗像 沖ノ島〜祈りの原点をたずねて〜

KBC共通メニューをスキップ

アナウンサールーム > 富田薫 > 日記

富田薫|いやいやいやいや〜富田デス。

ハリウッドで「リメイク」があるかも! 「悪女」

2018/02/07

主演のキム・オクビンはほとんどノースタントだが、まったく違和感はなかった。

もともと優秀な殺し屋が今度は悪人を排除する立場に…。

ハリウッドならCGでさっさと済ませるチェイスシーンも実写にこだわって…。

人間関係などのストーリー展開は複雑で…。

撮影日数70日間のうち、63日間がアクションシーンという無茶苦茶な話。

(C)2017 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & APEITDA. All Rights Reserved.
 もう10年以上前になるが、チョン・ジヒョン主演で日本でもヒットした「猟奇的な彼女(2003年)」と同じ様に、ハリウッドでのリメイクを感じさせる作品だ。

 ただ、あのタイトルはあくまで「言葉のあや」であり、こちらの主人公は正真正銘の「猟奇的な彼女」なのである。

 そのキム・オクビン演じる主人公は、幼いころに目の前で父親を殺され、犯罪組織の殺し屋として育てられる。ある時、またもや愛する人を奪われ、そのかたきを討つためにマフィアの巣窟にたった一人で乗り込んでいく。ここが冒頭7分間のアクションシーン。本来ならば死ぬまで牢獄の身だが、今度は権力側の秘密警察の殺し屋として別の人生を歩み始めるが…というお話。

 日本でも藤原竜也主演で大ヒットした「22年目の告白〜私が殺人犯です〜」のオリジナル作品「殺人の告白(2012年)」のチョン・ビョンギル監督作品で、その演出には「ハリウッドへの対抗心」を強く感じた。

 まず特徴的なのが撮影手法。ボディ・カメラ(バンジージャンプで体に付けるようなヤツ)による主観での映像や特殊レンズを使った非現実的な構図に、ホームビデオ的な荒々しい動きなど強烈なインパクトがある。

 そして、フルフェイス・ヘルメットでのバイクだからスタントマンでもいいはずなのに、わざわざ俳優本人に演じさせるチェイスなど、監督が「最近のハリウッドではこんなのないでしょ」と主張しているようだった。

 全体のムードは日本の「劇画」にも通じるところがある。それは古い話で恐縮だが「修羅雪姫(原作・小池一夫)」。

 1970年代の作品で、ご承知のように「キル・ビル」にも影響を与えており「クエンティン・タランティーノ監督」のテイストを感じる部分もあった。途中で「ニキータ(1990年)」という作品名も思い出すはずだ。

 複雑なストーリーに加え、アクションシーンは一歩間違うと塀の上から落ちてしまうような危うさだが、実は緻密に積み上げられ、2時間4分の長さを感じさせない仕上がり。

 だが、エンディングにはアッと驚いた。「バスから降りるときは家族一緒でなきゃな〜」と思ったが、そこで「それこそハリウッドでよくある陳腐なオチじゃないですか!」という監督の声が聞こえたような気がした。

 ※2月10日(土)から「ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13」ほかで全国ロードショー
All Rights Reserved. Copyright © KBC Co.,Ltd. 1998 -  許可なく転載を禁じます