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アナウンサールーム > 富田薫 > 日記

富田薫|いやいやいやいや〜富田デス。

これってアメリカ社会を知るための教科書!? 「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」

2018/02/19

主役を演じるのはコメディアンのクメイル・ナンジアニ本人。エイミー役のゾーイ・カザンは巨匠エリア・カザンのお孫さん!

スタンダップ・コメディアンとしての成功を夢見るが、その道は険しく…。

家族の希望は「安定した仕事と幸せな結婚」で…。

彼女の病気をきっかけに絆は強まるのでしょうか?

(c) 2017 WHILE YOU WERE COMATOSE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
 舞台はアメリカのシカゴ。パキスタン生まれでコメディアン志望のクメイルは大学院に通う白人女性のエミリーと付き合っていて…ただそれだけのお話なのに、現代アメリカにおける宗教・結婚・医療・親子関係に政治状況まで浮かび上がってくる。

 タイトルにもあるように「病気」は小さくはない要素だが、決してお涙頂戴の物語ではない。大いに笑わせ、最後にはほろっとさせる「吉本新喜劇」にも通じるハートウオーミングな作品で、あっという間の2時間だった。

 しかもこのお話は実話。俳優でコメディアンのクメイル・ナンジアニが製作にかかわり脚本にも参加して、実際に体験した本人を演じている。
 
 両親は弁護士になることを望んでいるが、彼が目指すのはメジャーなコメディアン。もちろん生活は苦しいので仲間とシェアハウスに住み、バイトで「ウーバー」の運転手をして稼いでいる。

 この「ウーバー」は、一般人が自分の空き時間と自家用車を使ってお客さんを運ぶ仕組み。アメリカでは定着してるのねって感じだった。

 職業だけではなく結婚についてもパキスタン人女性とのお見合い話が次々と持ち込まれ、それを強く望む両親の気持ちも「よ〜くわかる〜」って感じだけど、おせっかいぶりはもはやギャグ。

 本命は当然ながらエミリーだが、ある出来事により一度お別れしているので、彼女の両親はけんもほろろ。生まれた国も宗教も違うんだから、いきなり打ち解けるのは難しい。

 そんな時に彼女が原因不明の病気にかかって昏睡状態になり…。ここからはアメリカの医療に対する考え方から社会に暗い影を落とすテロの影響、人間の生き方までが描かれ、ある意味で「社会勉強」になる展開だ。

 異なる国・文化・宗教・結婚感と、すべてに「異」という文字が付くエピソードの連続だが、底辺に流れているのは「子の幸せを願わない親はいない」ということ。

 最後にはモデルとなった家族の実際の写真が披露され、映画館を出るときには幸せな気持ちになった次第。

 ※2月23日(金)より「KBCシネマ」ほかで全国ロードショー
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