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富田薫|いやいやいやいや〜富田デス。

アカデミー監督賞は決まったかも!「シェイプ・オブ・ウォーター」

2018/02/18

並の俳優なら逃げ出しそうな難しい役をこなすサリー・ホーキンス。

隣の部屋に住む画家役のリチャード・ジェンキンスは、そのメイクによって最初は誰かわからなかった。

住んでいるアパートの1階は、なぜか映画館!?

舞台は米・ソ冷戦時代の1962年。スクリーンからは常に緊迫感が漂ってくる。

悪役のマイケル・シャノンの存在感は半端ではない。デル・トロ監督は「彼には自分が投影されている」と言う。

「何か」の研究所からもデル・トロ流の恐怖感が…。

(C) 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
 アメリカの第90回アカデミー賞(発表は日本時間3月5日)で「作品賞」「監督賞」「脚本賞」「主演女優賞」といった主要部門を含む13部門でノミネートされたのが、この「シェイプ・オブ・ウォーター」だが、特別に「主演クリーチャー賞」を創設したいほどだった。

 ダグ・ジョーンズ扮する“彼”は特殊なボディ・スーツをまとっているが、その質感にはまったく違和感がない。その裏にはすさまじいダイエットがあったとは思うが…。

 主演女優のサリー・ホーキンスもアカデミー賞有力候補というのがうなずける。言葉が不自由という設定なのでコミュニケーションは手話と表情。それに加え、突然ミュージカル仕立てになる突飛な演出にもかかわらず、ゆるぎない演技を披露する。

 これまでのアメリカ映画に登場する「クリーチャー」は「エイリアン」や「プレデター」「インデペンデンス・デイ」など、そのほとんどが「侵略者」や「悪の権化」として描かれていた。

 フレンドリーだったのは「E.T.」くらいで、あの時でさえ主人公の少年・エリオットは、別れを受け入れざるを得なかった。ことほどさように、クリーチャーと人間との間には超えることができない壁があるのが「ハリウッドの…」いや「世間の常識」だ。

 詳しく語ることはできないが、生きる世界が違う者どうしの交流について、ギレルモ・デル・トロ監督はアッと驚くエンディングを用意している。

 これまでも「パンズ・ラビリンス」や「パシフィック・リム」といったひと味違う、というよりもクセのある作品を発表してきたが、まさに「常識破り」。

 しかも「R15+」指定となった本作は、それでハードルがあがったにもかかわらず、彼に初のアカデミー賞監督賞をもたらすであろう作品なのである。

 ※3月1日(木)から「ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13」「福岡中洲大洋」ほかで全国ロードショー
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