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富田薫|いやいやいやいや〜富田デス。

トム・クルーズのお尻を見たい人は映画館へ急げ! 「バリー・シール アメリカをはめた男」

2017/10/19

天才パイロットの役がピッタリのトム。それもそのはず、こういった小型機はホントに操縦してます。

CIAからとんでもない話を持ち掛けられて…。

パナマのノリエガ将軍とも互角に勝負。この俳優さんもそっくりだったな〜。

奥さんもいたんですよ。そのアルバイト先は…。
(c)Universal Pictures
 あなたがトム・クルーズのファンだったら、さらに彼を好きになるだろう。そんな不思議な魅力を持った作品だ。

 今回トムが演じるのは、実在した「バリー・シール」なる人物。航空会社TWAのパイロットからCIAのエージェントに転身し、なぜか麻薬をはじめとするヤバいブツの密輸で荒稼ぎし大金持ちになった…というキャラだ。

 鑑賞した試写室は関係者だけの世界なので、いつもは無反応なのだが、この作品では「声にはならない声」を感じた。それは「いったいこの後はどうなるのか?」という感覚だ。

 陳腐な表現だが「事実は小説よりも奇なり」の連続。実際にあった歴史上のニュース、それも世界をゆるがすエピソードの数々にバリー・シールが絡んでいた!ただ、本人はコトの重大性を認識せずに危ない橋を渡り続けていく。あたかもそれが快感であるかのように…。

 監督のダグ・リーマンは「この作品は、実話に基づいた楽しい嘘だ」と言っているので、部分的に「盛っている」可能性が高いが、それはスグに許せてしまう出来栄えだ。

 ただ、話が進むにつれて、これが単に「楽しい嘘」をまぶした武勇伝でないことがわかってくる。

 アメリカという国が抱えた矛盾や金や名誉のためなら手段を選ばない人間の本性も暴かれる。なので、本来ならば数多くのシーンに暗いイメージが付きまとうはずだが、ほとんどがアメリカ合衆国と中米の国々のまぶしい太陽のもとで進行し、雨のシーンは一カ所しかない。エンディングを際立たせたかった監督の演出だろう。

 作品に登場してくるキーワード…「メデジン・カルテル」「パブロ・エスコバル」「ノリエガ将軍」「イラン・コントラ事件」など、改めて調べてみると知的好奇心を刺激される出来事ばかりで、これも収穫のひとつ。

 この映画の宣伝で話題になっている「トムの尻だし」で「クレヨンしんちゃん」を思い出してしまったが、その笑いは「大きな流れに翻弄されて抵抗できないもどかしさ」を増幅させる苦笑いへと変わっていったのであった。

 ※10月21日(土)から全国ロードショー

シャーリーズ・セロンがまさにハマリ役! 「アトミック・ブロンド」

2017/10/19

単なる「女スパイ」ではなく、キャラになりきっているシャーリーズ・セロン。

なにせ情報取集のメインは「会話」ですから…。

スパイなのに不安定なジェームズ・マカヴォイに「混沌とした時代」が反映されて…。

(C)2017 COLDEST CITY, LLC.ALL RIGHTS RESERVED.
 この映画のPRで「女性版007」というワードが出てくるが、その表現が陳腐に思えるほどの完成度だった。

 主人公のシャーリーズ・セロンは「マッドマックス 怒りのデス・ロード」や「ワイルド・スピード」で印象的な役を演じているが、この女スパイもそれらに負けないインパクトがあった。

 それもそのはずで、作品のプロデューサーに名を連ね、5年間にわたって脚本を練っていたという。主人公になりきることに成功したと言っていいだろう。

 物語の舞台は1989年。冷戦の象徴「ベルリンの壁」崩壊が迫る東西ドイツの国境を行き来しながら「あるリスト」を見つけ出すことと、裏切り者の二重スパイ「コードネーム・サッチェル」を始末することがMI6所属の彼女のミッション。

 そうなると「誰がサッチェルか?」となって、同じMI6なのに明らかにおかしいジェームズ・マカヴォイや「キングスマン」で悪役だったソフィア・ブテラに「シャーロック」で怪演のトビー・ジョーンズ、そして「10クローバーフィールド・レイン」のジョン・グッドマンなど明らかに怪しい人物が続々登場。

 「さあ誰でしょう?」と見る側に独特の緊張感を与えて、謎が解けた時の「なるほど感」を際立たせている。

 東側では「テトリス」のようなゲームをやっていて、携帯電話やインターネットに偵察衛星、監視カメラといったスパイの「目と耳」がない時代なので全体的に「アナログ感」が漂っている。

 なので、情報収集の手段は「盗聴」程度だし、オープンテープも登場。しかし、それが逆に物語後半で生きてくるし、シャーリーズ・セロンが「人間対人間」として戦うアクション・シーンにもアナログ・テイストがあって新鮮に感じるのだった。

 エンディングでは明らかに続編の存在を連想させるセリフが飛び出すが、この1作目を超える脚本には相当の時間と労力がかかるだろうと思える秀作だった。

 ※10月20日(金)より全国ロードショー!
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