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富田薫|いやいやいやいや〜富田デス。

キャラ立ち抜群の「バディもの」!「アントマン&ワスプ」

2018/08/31

(c)Marvel Studios 2018 All rights reserved.
 対照的なキャラの2人組が難題に立ち向かう設定のドラマ・映画をさす「バディ(buddy)もの」。KBCテレビの「相棒」はその典型で、ハリウッドでも「ビバリーヒルズ・コップ」をはじめ、数限りないヒット作がある。

 ただ、それらは「男性2人組」のパターンがほとんどで「男女の組合せのバディ物は?」と聞かれても「Xファイル」くらいしか思いつかない。
 
 この作品は、そちらの珍しいパターンの「女と男のバディもの」で、2人のデコボコ感を出すための対照的なキャラの立て方が抜群なのである。もちろん、それは身長差ではない。
 
 主演のスコット・ラングは、バツイチで無職の前科者。身長1,5センチのヒーローであるアントマンに変身すれば超人的なパワーを発揮するのに、やることは行き当たりばったり。世界を救う野望などない「C調男」。

 一方のワスプを演じるホープ・ヴァン・ダインは、知的で気が強い物理学者で身体能力も抜群。アントマンを助けることもしばしばで、どっちが主役なの?というシーンも多々出てくる。

 そこにワスプの父親であり、彼女やアントマンのスーツを創り出したハンク・ピム博士がからみ、邪魔する奴らを振り払いながら、あるミッションに挑んでいく。その博士役を73歳のマイケル・ダグラスが演じるのだが、元気そうでよかったな〜。
 
 で、人・車・ビルなど全てのサイズを瞬時に変えられので、小さくなって逃げたかと思えば、大きくなって敵を倒すというハンパないスピード感が壮快だし、ビルディングを「コロコロ・スーツケース」の大きさにして持ち運ぶなんて「クダラな〜い」とあきれてしまう演出もある。

 「マーベル作品」には必ずカメオ出演する製作総指揮のスタン・リー氏のセリフを聴いて「これってギャグ路線なのね〜」と思った次第。
 
 しかし、エンディングに訪れる「次回作のムード」は、ひと癖もふた癖もある「マーベル・シネマティック・ユニバース」のそれで、2人のさらなる活躍が期待されるのだった。

 ※8月31日(金)から全国ロードショー

エッ!そんなこともあったの!?「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」

2018/08/29

「氷の男」であるボルグは、彼と同じスウェーデン出身のスベリル・グドナソン。「炎の男」は「トランスフォーマー」のシャイア・ラブーフ。

当時のボルグのイメージだけでなく、80年代のスポーツ・ウエアのテイストなどにもこだわっていて…。

完璧を求めすぎて、周りの人々は理解できず…。

(c) AB Svensk Filmindustri 2017
 テニスの「全米オープン」がニューヨーク、ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで行われていて、日本の錦織圭選手は1回戦でドイツのマクシミリアン・マルテレル選手に見事なストレート勝利。大坂なおみ選手も3年連続で2回戦に進んだ(8月29日時点の情報)。

 そんな「テニスのニュース性」がアップし、有料の衛星放送はもちろん、地上波テレビでもグランドスラム(4大大会)のひとつである全仏オープンが中継されるまでになったきっかけが、この作品に出てくる1980年のウィンブルドン(イギリス・ロンドン)男子シングルス決勝だと言っていいだろう。

 この試合は、スウェーデンのビョルン・ボルグが「ウィンブルドン5連覇」をかけてアメリカのジョン・マッケンローと闘い、3時間55分におよぶ激戦となった。その時、2人の天才プレーヤーは何を考え、どのように試合に臨んだか…そんな裏話を描いている。

 当時は「ボルグ=冷静沈着なイケメン」「マッケンロー=悪童」というイメージでとらえられていた。特にマッケンローは、試合中に審判の判定にクレームをつけ暴言を吐き、それが全世界に放送されるわけだからなおさらで、母国アメリカからもブーイングされるほどだった。

 ただ、スポーツを扱っているにもかかわらず、スクリーンからは「サスペンス劇場」のような空気が漂ってきて、2人の過去のイメージは「先入観」であったことがわかってくる。

 スウェーデン出身のスベリル・グドナソン演じるボルグは「5連覇に人生のすべてを賭けて戦う」わけだから、試合直前には自分を見失うようなシーンも訪れる。

 一方、マッケンローを演じたシャイア・ラブーフは「彼は完璧を強く求める男。自分はもちろん、周りのみんなの完璧さもね。彼は理由もなく叫んだりすることはなかった。不当な扱いを受けたからだ。つまり、正義の叫びだ」と語る。

 「悪童」は外見であって、本質は勝負に賭ける完璧主義者であったことが明らかになる。

 物語終盤では「ホントにそんなことがあったの!?」という二人の意外なエピソードも披露されるが、当時生まれてもいなかった若い世代の方々は「そんなことより、それほどの名勝負の結末はどうなったの?」と気になるはずだ。

 そこで、80年のウィンブルドンを映像体験した私と同世代の方々は口をそろえてこう言うだろう。「そのハラハラドキドキ感を劇場で味わうのがサスペンスものの真骨頂さ!」と…。

 ※8月31日(金)から全国ロードショー

私は完全に騙されました!「オーシャンズ8」

2018/08/07

よくぞ出演OKしたな〜という豪華な顔ぶれ。

アン・ハサウェイは「レ・ミゼラブル」とは180度違うキャラを完璧に演じていました。

(c)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
 「11・12・13」の3本がすべて大ヒットした「オーシャンズ」シリーズの女性版…と説明は簡単だが、完成させるにはかなりの苦労があり、ゴーサインを出した映画会社の責任者には脱帽するしかない「難しい作品」だ。

 8人の「オーシャンズ」のうち、司令塔役のサンドラ・ブロック、その相棒のケイト・ブランシェット、ターゲットの宝石を身につけるアン・ハサウェイまでの3人がアカデミー賞受賞者。

 さらに、ティム・バートン監督作品やハリーポッターでおなじみのヘレナ・ボナム=カーターがファッション・デザイナーに扮するが、このレベルの大女優だと「カット数は同じにしてね!」とか「出演時間は秒数まで一緒よ…」なんて厳しい条件を付けてくることがあって、それだけで頭が痛くなるはず。

 他の4名は、盗品ディーラー役でエミー賞女優のサラ・ポールソン、ジュエリー職人役に作家でもあるミンディ・カリング、天才ハッカー役が歌手のリアーナで、すご腕スリのオークワフィナはラッパーもやっている。

 一見すると脈絡がない布陣なのに、エンディングで感動すら覚えるのは「オーシャンズ3部作」の監督で、今回はプロデューサーのスティーブン・ソダーバーグの手腕によるところが大きい。

 ストーリーは、あの強盗ファミリーを率いていたダニー・オーシャン(演じたのはジョージ・クルーニー)の妹がサンドラ・ブロックという設定。

 彼女は5年間服役してシャバに出てくるが、刑務所の中では時価1億5千万ドル、およそ167億円というお宝をスマートに盗む「完全犯罪」の計画を練っていた。それを実行に移すためにいろいろな個性を持った女性をスカウトし、新しい「オーシャンズ」が誕生する…。

 サンドラ・ブロックが冒頭で演じる「ある詐欺の手口」は巧妙すぎてマネされないかと心配になった。

 クライマックスの舞台は、毎年5月に行われる「メットガラ」。ニューヨークのメトロポリタン美術館の資金集めのためのイベントで、別名「ファッション業界のレッドカーペット」。

 数多くのセレブが参加することでニュースになるが、そのシーンを本モノのメトロポリタン美術館で撮影しているのである。つまり貴重な美術品に囲まれて深夜に作業していたのね〜。

 さらに、アン・ハサウェイが肌身離さず身につけている宝石は「トゥーサン」というデザイナーの名前にちなんだカルティエ製という設定だが、カルティエの職人が小道具として製作した上に、その宝石にまつわるシーンも実際のカルティエ・ブティックで撮影するなど凝りまくっているのである。

 そして、最後にはアッと驚くどんでん返しがあって「え〜!そんなことだったの!?」となるが、すぐに「ここは素直に騙されておくか…」とすがすがしい気持ちで映画館から出られる「痛快な作品」でもあった。

 ※8月10日(金)から全国公開
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