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能登半島地震の取材経験から~その6

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2024年04月10日

(太田)「KBCラジオ みんなで防災!」KBC解説委員の太田祐輔です。

(百市)百市なるみです。

(太田)毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。

(百市)今週は「能登半島地震の取材経験から その6」をお送りします。

(太田)今年1月1日に発生した能登半島地震。最大震度7の地震により
大きな被害が能登半島を中心に発生しました。地震発生直後から現場に入り、
取材活動を行ったKBCの前田 輔 編集長に話を聞いています。

現地で感じた「地域」で災害にどう備えればいいかを考えます。

(前田)今回、能登半島で取材をして強く感じたのは、やはり地域の方々が自分の隣には誰が何人住んでいて、
今どういう状況にあるのか。
例えば、お一人は入院されているとか、もしくは家族がいるかなど、ちょうど1月1日でしたから、
帰省して帰ってきているということをよくご存知だったというのが、今回のポイントの1つかなと思っています。
家が倒壊しているその住宅の中に何人の方が閉じ込められているのかですとか、このエリアにはですねどういう方々が住まれているのか、家族が何人なのかということですね。
ある程度まあ皆さん、横のつながりで把握をされていたっていうのが、避難をする、救助するっていうところでのポイントになったという風に感じています。
それはですね、地域自身が毎年行われるお祭りであるとか、イベント、行事っていうのも大切にされている場所だったということも大きな要素になると思いますし、さらには、エリア全体で、あるいはその地域ごとに、情報の交換が常になされていたということが大きかったなというふうに思っています 。
地域でお祭りがあってですね、わざわざお正月やお盆じゃなくてもお祭りに参加するために帰ってくると。
それぐらい地域を大事にされている方達っていうのが多くいらっしゃる場所でした。
自分たちの地域を大切にするっていう思いがあるっていうのが一つあるのですけれども、やはりそこで帰ってきた時にですね、自分たちの例えば同級生であるとか、そのエリアから一旦は外に出る、都心部に出る、出ているのですが、また戻ってきた時に自分たちの同じ学年の子たちはどうやって生活しているのかと、非常に情報交換されているなっていう印象がありました。
防災や減災ってことを考えた時には、じゃあ消防や自衛隊が来るまで助けられないかということになると思うのですね。
いかにやっぱり地域の方たち、近くにいる人たちが救えるかなんだろうというのはまず1つ、大きなポイントになると思います。
ですから、例えばじゃあ私たちが実家に帰る、ふるさとに戻った時にですね、そのエリアに住んでいる方達、両親や家族がそこに住んで暮らしている中でどういうコミュニティの中にいるのかっていうことに少しだけでも関心持つだけでも、そこから先何かが起きた時の助けになるのではないかなというふうに思いました。
コロナ禍ではですね、なかなかこう一つのコミュニケーションだとかコミュニティがどうしても形成されづらかった。
元々あったものが少し離れていったっていうことも言えると思うのです。
ただ、コロナが明けた今だからこそですね、もう一度、自分たちが生まれ育った場所であるとか、
エリアのことを見てみる、見つめ直すっていうことがですね、防災や減災につながるのだろうという風に思っています。
それがひいては地域の活性化だとか、自分たちが住んできた場所の盛り上がりにつながるんだろうなという風にも感じています。

(百市)私、東京から福岡に来て半分以上がコロナ禍でした。ですから周りとのコミュニケーションをとらないまま、ずっと子育てをしてきたのですけど、最近やっとママ友ができたり、同じマンション内で地域参加できたりとかすると、自然とおじいちゃんやおばあちゃんの話をして、どんどん広がりが出てきて、いまとっても育児が楽しいんです。
だから自然と地域参加を家族でしていくことが、結果、防災につながったらいいなと思いました。

(太田)それが「地域」のチカラになると思います。
災害の時は、その「地域」のチカラがためされます。防災に取り組むこと=地域の魅力を高める事ということを意識する必要があると思います。

(百市)KBCラジオみんなで防災
今週は「能登半島地震の取材経験から その6」をお送りしました。

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