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出水期に備えて避難情報について考えよう~大雨警戒レベル4 避難指示 後編

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2024年05月01日

(太田)「KBCラジオ みんなで防災!」KBC解説委員の太田祐輔です。

(百市)百市なるみです。

(太田)毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。

(百市)今日は「出水期に備えて避難情報について考えよう~大雨警戒レベル4 避難指示 後編」をお送りします。 先週は「警戒レベル4の避難指示は危険な場所からの全員避難。 すぐに安全な場所にとどまる、あるいは移動する避難行動をとらないといけない。」 という話でした。

(太田)そうです。場所を移動しての避難行動をとることができる「最後のチャンス」かもしれないという話もしました。

(百市)避難指示よりも、警戒レベルには警戒レベル5の緊急安全確保というのがありますよね。それが出されてから逃げるというのはダメということですよね。

(太田)そうなのですよ。避難指示よりもより深刻なレベルがあるのだから、その時までは大丈夫というのは本当にやめてください。
緊急安全確保は「すでに安全な避難ができずいのちが危険な状況」です。
また警戒レベル5の緊急安全確保は市区町村が災害の発生、切迫を把握できた場合に可能な範囲で発令される情報で、危険な状態になったから必ず出される情報ではありません。決して警戒レベル5を待ってはいけません。

(百市)警戒レベル4の状態での安全に移動して避難することができない場合もあるのですよね。

(太田)残念ながら、急激に状況が悪化していることも想定しておかないといけないと思います。
例えば、道路が川のようになっている、実際に崖崩れ・土砂崩れが発生しているということも考えられます。そうなっていたら、ベストの避難先が避難所だとしても、そこまで行くのが危険な場合は、それに次ぐ「セカンドベスト」の場所への移動も考える必要があります。あるいは建物の中のできるだけ高いところで水が引くのを待つことも選択肢になります。

それともう一つ、車による避難は、このレベル4の段階ではかなり危険です。車で避難しようとして、冠水している道路を走行中に、マフラーから水が入り、立ち往生し、そのあと急激に増水し、車から脱出できなかった例、川沿いの道を車で避難して、車ごと堤防を越えてきた水に流されそうになった例などがあります。
警戒レベル4での車による避難は危険な場合があるので、警戒レベル3の段階で、車による避難を行うようにしてください。やむを得ず、この警戒レベル4の段階で車を利用する場合は、川沿いや土地が低い場所、冠水している道路などはむやみに進まず迂回してください。

(百市)警戒レベル4の避難指示というのがいかに重要な情報なのかがわかりました。

(太田)是非とも家族で、警戒レベル3がでたら、こういう行動をする、警戒レベル4ではこういう行動をする、そういうのをタイムラインといったりするのですが、それを是非とも確認しておいていただきたいと思います。

(百市)各家庭で話し、まとまったそのタイムラインなどを同じ地域の住民同士で共有し合うことも共助につながるかもしれませんね。

今日は「出水期に備えて避難情報について考えよう~大雨警戒レベル4 避難指示 後編」をお送りしました。

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