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イシバシ特派員のビシバシ韓国通信
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第7回コッキリ(象)
【2005.5.6】
4月20日夕方、支局に一報が入りました。
「ソウル市内で象が暴れている。食堂で飯を食べているらしい」。
「ウソだろう…」なんて言いながら、本当だったら面白いけど負傷者が出たりするといけないので、車を飛ばし現場に急行!

襲撃されたと言う食堂のまわりはヤジウマの人だかり。店はサムギョップサルの専門店です。(サムギョップサルとはブタの三枚肉を鉄板で焼いて食べます。油が落ちてカリカリになった肉に、ねぎの千切りを包み、塩入ゴマ油につけて食べます。意外にあっさりしてて安くて美味いです)ニュース報道で何度も繰り返し紹介されたので、この象の話題はご存知の方も多いかもしれませんね。ハトの飛び立つ音に驚いた1頭の小象が逃げ出し、巨像たち5頭が後を追うように逃げ出したのです。そのうち2頭は早くに捕獲されましたが、1頭は、本当に近くの警察署に入り込みそのまま御用。残る3頭が食堂を襲ったのです。

我々取材陣が到着してから、およそ3時間後、3頭の象はやっとのことで用意された檻の中に入ってくれました。直後、私も食堂の中に入りましたが、これが、まぁ悲惨。壁には何箇所も穴があき、糞や尿でまぁ臭いこと臭いこと。象をなだめすかすために与えたエサの人参が、無数に散乱していました。

店の女性オーナー(クン・フンテクさん)は、近くを象が闊歩しているとお客さんから聞き、外で見物していたら、なんと自分の店に3頭がガラス窓を突き破り、中に入って行ったと話していました。メンタマ飛び出るほど驚いたそうです。そりゃそうだろうなぁ。
そして4月29日、中止されていた、象の公演が始まりました。再開初日の象のショーの様子を取材しに出かけたところ、なんと食堂のオーナー・クンさんを発見!憎たらしい象に会いに来たそうです。クンさんを取材しました。

クンさん 「エサをあげたいの。(人参を取り出しながら)象が好きでしょ?私を見たら喜ぶかしら…。」
記者 「象に会ったらなんて言いますか?」
クンさん 「反省したかな?間違った行動を取ったことを分かっているのかな?これからはちゃんとエサを食べて暮らしてね。私のこと覚えているかなぁお店のこと覚えているかなぁ…」

象の公演責任者とクンさんの会話

クンさん 「こんにちは、失業中ですることないので来ました。象にお土産です。象は怪我しませんでしたか?」
公演責任者 「ちょっとかすり傷があるだけで大丈夫です。」
クンさん 「よかった、でもどうして象は怒ったんですか?」
公演責任者 「怒ったんじゃなくて驚いたんです。象たちは隅に隠れたがります。あの日、サイレンやバスの音に驚いて、食堂に入っちゃったんです。」
クンさん 「私はまた、いっぱい飲みに来たのかと思ったわ…」。

象のショーは約40分、とっても可愛いい楽しいショーでした。幼稚園児も80人ほど遊びにきていて手を叩いて喜んでいました。時折エサをねだり長い鼻を伸ばしてきます。園児の何人かは大泣きし、クンさんと笑ってしまいました。ちなみにこの象さんショーは来年の3月までソウルで続けられるそうです。

翌日、クンさんの食堂に行きました。改修工事が始まったのです。床板を全てはがす作業が続けられていました。クンさんに聞きました。
「象が3頭も入ってきた店だから余韻を残したい気持ちはあるの、インテリアをそういう方向にしようかと思ってる。お店の看板を『3頭の像が入ってきた店』とか『象の店』にしようかと思ったけど、ミガ(味家:これまでの店の名前)という元の看板がそのままあるから横に象の絵でも付けようかなぁ、内部は写真とか像を象徴するものを置きたいんだけど、いい作品になるか楽しみ…。象の関係者の人たちには是非来ていただき、一緒に食事しながら象の話しでも出来たらいいなぁ…。」
お店は保険に入っていたので大丈夫です。改修工事も急ピッチで行われ5月中旬にはリニューアルオープンするそうです。

ところで、クンさんを取材した際、象をバックに次のような顔出しリポートを撮りました。ビシバシ通信の第D・E弾で登場したケグリ君の貴重な意見を取り入れたのです。
「韓国では象のことを『コッキリ』と言います。街の中を勝手に出歩くのはもう『コレッキリ』にして、楽しいショーを『これっから』も見せて欲しいと思います。」

この部分、放送で使ってもらえませんでした・・・。

(了)


襲われた食堂のオーナーさん
襲われた食堂のオーナーさん

オープニング ラオスの女性の踊り
オープニング ラオスの女性の踊り

象さん大集合
象さん大集合

観客席の子どもに鼻を伸ばし人参をねだる
観客席の子どもに鼻を伸ばし人参をねだる

子ども達も中に入り象さんと記念
子ども達も中に入り象さんと記念
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