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| 【2007.3.13】 久しぶりに日本のカレーを食べた。 韓国の釜山大学旧正門前にあるカレーショップだ。店の名前は「たかし&春名」。 釜山大学の近くに日本のカレー屋があるのは随分前から知っていた。KBCの「ニュースピア」が韓国特集を放送すると言うことで、早速、取材に出かけた。 嬉しいことに「博多カレー」というメニューもある。懐かしい日本のカレーだ。ルーが韓国のそれとは違う。肉がごろごろしている。韓国ではお目にかかったことのない「カレーうどん」まである。 韓国では日本ほど、カレーの人気は高くない。そもそも韓国のカレーは日本人の口にあまり合うとは思えない。片栗粉を多めに使っているため食感が悪く、味は甘ったるい。食べる時は、醤油でも加えないと、とても食べられない。 韓国生活が長くなり唐辛子の利いた辛い食べ物ばかりを口に入れていると、同じ辛さでも、やはり昔から食べ慣れている味、特にカレーライスは懐かしくなる。 もう動けない!と言う位まで「たかし&春名のカレー」を食べまくった。取材を共にした韓国人カメラマンも「カレーって本当はこんなに美味しいんですか!」と目を丸くしていた。 店のご主人、恩地隆さん(56)は、下関の高校を卒業したあと、およそ30年間福岡県警に勤めた元刑事さんだ。昼も夜もないハードな生活が続いていたある日、春名さん(韓国名:宣貞淑<ソンチョンスク>)という女性と知り合い、2000年に結婚した。春名さんは福岡の天神のレストランで働くなどして、約30年間日本で暮らしてきた韓国人で、日本語は当然ペラペラ。釜山はその春名さんの実家がある故郷だ。春名さんと結婚した3ヵ月後、恩地さんは刑事をやめ、釜山でカレーショップをオープンした。カレー屋は実は子供の頃からの夢だった。 昼になると、カレーショップは釜山大学の学生やその関係者で大賑わいになってくる。 毎日店に来る学生さんもいて、「美味い!」を連発。地元でも日本のカレーは評判がいいようだ。値段の方も普通のカレーは300円くらいで、学生に人気があるのもうなずける。 この夫婦が一緒にいると、まるで夫婦漫才を聞いているようで実に面白い。自宅にお邪魔して、隆さんに刑事をしていた頃の思い出話を聞いていたら、突然春名さんが割って入ってくる。 春名:「ねぇみてみて、これ。」 石橋:「なんですか?この水着の写真?」 春名:「これ私の若い時の写真、40年前よ。」 さらに別の写真を見せてくれる。 春名:「これは高千穂行った時の写真。」 石橋:「お気に入りですか?」 春名: 「はい。」 石橋:「どこが・・・?」 春名:「おんぶしてくれたから・・・昔は軽かったのよ。」 皆んなで「ギャハハハ・・・」と大爆笑! あれよあれよと酒を傾けながら、午前0時を過ぎていた。 石橋:「日韓関係については、どう思いますか?」 隆: 「昔は少し気になったんですよ、日本語喋ってたらチラチラ見るし。でも今は全然大丈夫、知り合いは我々のことをとっても大事にしてくれる。昔の話なんか一切しない。」 春名:「日本と仲良しになるのは無理。竹島とか無理。でも若者は全然関係ない。自然と仲良しになれる。日本に憧れあるし韓国人も日本人のいいところをちゃんと見てる。若者は自然と仲良しになる。心配要らない。難しい話をする年配の人はいるのはいるけど、若者は絶対そんな話しをしない。珍しそうに日本を見たりするけど、親切にしたい・礼儀正しくしたいと思っているのよ。だから心配は要らない・・・!」 にっこり笑う春名さんの表情は、幸せそのもの。 春名:「主人が私の国に来てくれて、本当に嬉しい。年取っても一緒だったら苦労はなんでもない。今も同じ気持ち。わからないこともあるけど主人が大切!主人は偉いのよ。なんかかんかワーワー言わないし・・・好きなの・・・。」 釜山に行ったら是非一度、「たかし&春名」を訪ねて見て下さい。 愛情たっぷりのカレーは、心も体も豊かにしてくれる、とっても温かい味がします。 夫婦漫才の「たかし&春名」カレーは、日韓友好に大きな役割を果たしています。 |
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