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倒錯の世界
2012/02/06
何か世の中が倒錯しているように思えて仕方ありません。2月3日付けの朝日新聞(西部本社版)の見出しは「製造業 赤字底なし」となっています。ソニーやマツダといった製造業が何千億円という赤字を出しているのです。
通常、モノを生産し、その売り上げで利益を上げます。ですから、売る上げが増えれば、利益も上がるというのが常識的な考え方です。通貨は、この生産されたモノを売買する手段にしか過ぎませんでした。紙幣をいくらたくさん持っていても、紙幣という紙では、家は建ちません。紙幣で建築材料を購入することで、家が建つのです。
その意味で、主は生産であり、従は貨幣であったはずです。しかし貨幣が貨幣を売買するのです。生産にいそしむのではなく、経済はより為替利益の高い貨幣を求めて、貨幣同どうしの購買が行われるのです。貨幣が売買される過程で、日本の円が安く売られたり、高く買われたりします。その度に、製造業は貨幣の変動に振り回されているのです。
本末転倒です。ことわざに「犬が尾っぽを振るのは当然だが、時々尾っぽが犬を振る」というのがあります。相対性原理からすれば、どちらも正しいのです。犬の体を固定すれば、尾っぽが動くのです。尾っぽを固定すれば、犬の体が動くのです。しかし、現実に見るのは、犬が尾を振る姿です。
為替の売買は、製造業に相当する労働を必要としません。労働を必要としない為替取引が労働を必要とする製造業を圧迫する、本末転倒です。何か世の中すべてが本末転倒し始めている気がしてなりません。労働が軽んじられていることに危機意識を持っています。
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出身地
大阪府大阪市
出身校
大阪市立大学法学部
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