満蒙開拓団 “戦争と性暴力”の史実を刻む【1】

03/13 23:50 更新

 戦争は狂気になる。戦時中に満州で起きた「性暴力」の史実。誰もが口を閉ざすなか、女性たちが勇気と覚悟でその事実を明かしました。そして、その史実を碑文に刻んだのです。  岐阜県旧黒川村。第2次大戦中、黒川村は国策で中国・旧満州に600名余りが入りました。満蒙開拓団です。終戦間際、旧関東軍が南方に後退するなかでソ連が満州に侵攻。置き去りにされた満蒙開拓団は、集団自決に追い込まれるところもありました。こうしたなか、黒川開拓団は生きて日本に戻るために苦渋の決断をしました。ソ連将校に守ってもらう見返りに未婚の女性たちを「性接待」に差し出したのです。その衝撃的な事実は隠されてきましたが、6年前から女性たちが語り始め、去年11月、次の世代に伝えるために自分達の手で碑文に刻んだのです。犠牲になった女性たちに寄り添うことは歴史に残すこと、遺族会会長が取った行動です。旧黒川村では、小学校で満蒙開拓団の生存者による授業が行われています。平成が終わり、時代が変わっても歴史を次の世代につなげていく、旧黒川村は勇気ある決断をしたのです。