日銀審議委員に片岡氏と鈴木氏提示 金融政策議論に

04/18 17:55 更新

 政府は18日、7月で任期を迎える日銀の2人の審議委員の後任として、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの片岡剛士上席主任研究員と三菱東京UFJ銀行の鈴木人司取締役を充てる人事案を国会に提示しました。  日銀の審議委員は、総裁や副総裁とともに年8回の金融政策決定会合で、今後の金融政策などを議論します。全部で6人いる審議委員のうち、エコノミスト出身である木内登英氏と佐藤健裕氏は、任期満了に伴い、7月で退任する予定となっています。木内氏と佐藤氏は2012年の白川総裁の時に任命され、黒田総裁の就任後は最初の異次元緩和には賛成したものの、その後の国債買い入れ額の拡大やマイナス金利の導入、長短金利操作などには一貫して反対する姿勢を示してきました。新たに名前の挙がった三菱UFJリサーチ&コンサルティングの片岡氏は、マクロ経済を専門とするエコノミストで、消費税増税の是非を議論した2013年の有識者会議では「物価上昇率が安定的に2%になるまでは消費増税を先送りすべき」と発言していました。また、自民党議員でつくる「アベノミクスを成功させる会」に講師として呼ばれるなど安倍政権とも近い人物とみられています。一方、三菱東京UFJ銀行の鈴木氏は、2012年から同行で副頭取を務めた実務派です。市場部門長などを歴任し、マーケットにも精通しています。メガバンク出身者としては約1年ぶりの起用で、金融業界から反発の多いマイナス金利政策の悪影響などについてどんな発言をするかが注目されます。人事案は、衆参両院での同意を得て内閣が任命します。片岡氏は現在44歳で、7月に就任すれば日銀の審議委員としては史上最年少となります。