産地悲鳴!ワカメがとれない 海藻類が全国的に不作

04/09 17:13 更新

 ワカメや昆布など私たちの食卓に上る海藻類が今、全国的に不作となっている。例年なら今が旬のワカメ。その産地を取材すると、不作は深刻な状態になっていた。  温泉地として知られる静岡県熱海市。ここで採れるワカメはやわらかく味が良いという。今年初めての天然ワカメ漁を紀アナも少しお手伝い。そのワカメに今年は異変が。実は先月末に漁は解禁されていたが、サイズが小さかったため漁開始日を9日まで遅らせたという。サイズが小さいという天然ワカメ。さらに深刻なのが冬の間に採れていた養殖のワカメだという。熱海市でのワカメの不作。その影響は甚大だ。熱海市では、新鮮なワカメの詰め放題サービスやワカメのみそ汁などを振る舞う「わかめまつり」を毎年、行っている。今年はワカメの成長が遅く、1カ月遅れての実施になったという。ワカメなどの不作。その問題は熱海市だけではなく全国各地で発生していた。  実は今、様々な海藻類が全国的に不作だ。岩手県や宮城県のワカメは三陸ワカメとして有名だが、先月末時点の生産量は去年の同じ時期と比べて3割も減っている。卸値も品薄だった東日本大震災後を上回る高値となっている。そして、だしや佃煮など食卓に欠かせないコンブもピンチが続いている。日本のコンブの約9割が北海道産だが、生産者団体が売り渡す価格もものにもよるが、総じてこの3年間上がり続けている。さらに、沖縄では早摘みモズクの生育が悪く、卸値が前の年と比べ高くなっている。気になるその原因について複数の生産者団体に聞いた。要は、海藻は魚と違って生えた場所から動けないからことだ。ここ数年、海水温の上昇だったり、去年は台風の影響も各地で多く出た。海がしけたことで、海藻そのものが抜けて流されてしまうなど、動けないからこそ直接、そういった影響を受けすい。つまり、日本の海を取り巻く環境が厳しくなっていることが海藻類の不作の原因とみられるというだ。