AI居酒屋は業界救えるか?大型新人「アレクサ」登場

03/22 17:13 更新

 スマートフォンやスピーカーが人間の音声を認識し、様々なリクエストに答える光景は今やすっかり見慣れたものとなってきましたが、人手不足と言われて久しい「ある業界」では、この技術が人手不足解消の決め手となりそうです。  人間の音声を認識し、様々な注文に答える「スマートスピーカー」。自宅以上に多種多様な注文が飛び交う「飲食店」に「スマートスピーカー」。そうか、謎はほとんど解けた。「ツ・じっちゃん」の名にかけて、その仕組みを暴こうではありませんか。「アレクサ!」の呼び掛けでおなじみ、アマゾンのスマートスピーカー。ここでは、「未経験者歓迎!明るい職場です!の求人に応募した、アマゾン大学文学部3年のアレクサさん…」としておきます。アレクサさんに、飲み物の種類と個数を選んで注文。その内容は、チャット通知ですぐに厨房(ちゅうぼう)に届き、あとはアレクサさんの先輩が運んできてくれます。お店の戦力として将来有望のアレクサさん。では、こんな「変化球」にはどう対応するのでしょう?  辻さん:「この店、初めて来たけど、何頼んでいいか迷うなぁ…っていう時もあると思うのですが、そんな時にも便利なんです。アレクサ、天空の月アプリを開いて」  アレクサ:「はい、店員さんを呼びますか?それともお会計にいたしますか?おすすめなんか聞けます」  辻さん:「…おすすめは?」  アレクサ:「お酒であれば、日本酒ハイボールなんていかがでしょうか?」  辻さん:「店員さん呼んで」  アレクサ:「店員さーん、店員さーん。お客様がお呼びです」  なるほど。鋭い変化球には代打を出すということですね。アレクサさんを巧みにフォローする店員さんにMVP。それでは、こんなフェイントには?  辻さん:「ハイボールの2番(コークハイボール)を2つ」  アレクサ:「ご注文はコークハイボール2杯です」  辻さん:「キャンセルで…」  アレクサ:「コークハイボールをキャンセルしました」  お見事。監督の急なサイン変更への機転も利くわけですね。将来有望な大型新人に、お客さんも興味津々。今月19日にお店に配属となったアレクサさんは「研修中」…もとい、「実証実験中」。このため、現在、注文できるのは飲み物メニューのみ。さらに、スピーカーが設置されている席は「予約制」ですが、いずれは、その仕事の幅を広げる構想もあるといいます。元々は、居酒屋とITを融合させる取り組みとして、別の店でロボットを導入したことなどが開発のヒントになったといいます。話題性もさることながら、お店側の大きな期待は、やはり業務効率化になりそうです。事前の検証ではスマートスピーカーで注文することで、スタッフが直接、注文を取るよりも労力が半分ほどになるとの結果も出たといいます。飲食店専門の求人情報サイトが「求人情報が多い」、つまり、「人手不足」と判断できる職種の統計を取ったところ、首都圏・関西ともに最も多かったのは、注文を取ったり、食事を運ぶ「サービス・ホール」の職種。特に首都圏では2013年以降、サービス・ホールの職種の求人が求人情報の数では最も多い状況が続いているということです。飲食業界での労働力不足が深刻ななか、業界の救世主となる「デキル店員」として、様々な店舗でスマートスピーカーが活躍する場を目にすることも多くなりそうです。