【報ステ】JR西日本“体感研修”に疑問の声

10/12 23:30 更新

 JR西日本は12日午後、福岡県にある新幹線の高架橋で『近接体感研修』を行った。近接体感研修とは、社員たちが、トンネル内の『ピット』と呼ばれる深さ1メートル、幅1メートルの作業員用通路にうずくまって、真横を時速300キロで走る新幹線をやり過ごすというもの。ボルト締め付けの確認など、安全に対する重要性を学ぶ名目で2年半前から始まり、月1回のペースで行われているという。ただ、JR西日本の労働組合は、安全面への疑問と、ただの恐怖体験になっているとして、これまでに7回、研修の中止を訴えている。JR西日本労働組合中央本部・前川誠書記長は「原因に対する有効な再発防止の対策をするべきで、体感を持ってやるのは精神論でしかない」と話す。JR西日本では過去に、ミスをした社員に対して、ミスと直接的因果関係のないレポートを書かせたり、就業規則の書き写しをさせる“日勤教育”が問題になった。JR西日本は取材に対し、「時速300キロを感じることで職責の重さを再認識させる。受講したほぼすべての研修生から『安全意識が高まった』という回答があるので、一定の効果があったと考えている。本人の体調、精神的負担に配慮して今後もやっていきたい」とコメントしている。