【報ステ】ミサイル発射…崩れ始めた北朝鮮包囲網

05/29 23:30 更新

 北朝鮮は29日午前5時40分ごろ、「スカッド」とみられる短距離弾道ミサイルを発射した。6分間飛び、日本のEEZ=排他的経済水域内に落下したとみられる。さらに、28日に金正恩委員長立会いのもと、新型の地対空迎撃誘導システムの実験に成功したと発表した。実験を視察した金委員長は量産を急ぐよう指示したという。圧力が強化されているにもかかわらず、北朝鮮が実験や訓練を繰り返すことができるのは、対話を模索する韓国政府がいるからだという。この動きが北朝鮮包囲網に、ほころびを生じさせているという。ある日本政府関係者は「韓国が北朝鮮に接近する動きをみて、中国とロシアが対応を変化させている。北朝鮮制裁で日米韓の足並みがそろわなければ、中ロは積極的な姿勢は見せない。いま中ロは様子見モードだ」と話す。日米はこうした足並みの乱れを意識してか、北朝鮮に圧力をかけ続けるべきだと強調している。顕在化し始めた北朝鮮包囲網の乱れ。南山大学の平岩俊司教授は「北朝鮮は大国間の微妙な温度差、ずれを利益に利用してきた経験がある。自分たちの生存空間を確保しようと、今後もしてくる」と指摘する。