“美談”ウソだった! 寄付金めぐり裁判の末に逮捕

11/16 17:00 更新

 なけなしのお金で女性を助けたホームレスの男性のため、4400万円の寄付金が集まりました。しかし、取り分を巡って争いが勃発。悲惨な結果となりました。  笑顔で写真に収まる3人。ホームレスのジョニーさんが帰宅途中にガス欠で立ち往生したケイト・マクルーアさんを助け、ケイトさんのボーイフレンドのダミコさんにも感謝されました。去年10月、ケイトさんが運転する車はフィラデルフィアの道路を走行中にガス欠に。辺りは真っ暗で、手持ちのお金もありません。その状況を見ていたのがホームレスのジョニーさん。ジョニーさんの所持金はわずか20ドルでしたが、ケイトさんに車の中にいるように指示して立ち去り、ガソリンの入った缶を持って戻ってきました。そのガソリンを使って無事にアメリカ・ニュージャージー州の自宅に帰ったケイトさんは、ボーイフレンドのダミコさんに報告し、ホームレスのジョニーさんを助けるために寄付金を募ることにしました。その後、クラウドファンディングのサイトにこの話が掲載されると、多くの人の共感を呼び、14000人以上から40万ドル(約4400万円)以上が集まりました。しかし、この時に集まった寄付金を巡り、ケイトさんらのカップルとジョニーさんの間で訴訟が繰り広げられます。ケイトさん側はホームレスのジョニーさんに20万ドル以上を渡したとしましたが、ジョニーさんは7万5000ドルしか受け取っていないと主張。さらに、寄付金の一部は使途不明になっていて、カップルの住むニュージャージー州の警察は、9月に2人の自宅を家宅捜索します。感動的な美談は泥沼の争いとなり、裁判や捜査の行方に注目が集まっていました。そんななか、15日に地元の検察から衝撃的な発表がされたのです。  ニュージャージー州、バーリントン郡の検察官:「このキャンペーンはすべて嘘だと断言できる」  取り分を巡るトラブルどころか、この話自体、実際にはなかったものだという結論に達したというのです。  ニュージャージー州、バーリントン郡の検察官:「ケイトが道路上でガス欠を起こしたこともなければ、(ホームレスの)ジョニーが有り金の20ドルで助けたなんてこともない」  検察は3人が寄付金を集め、だまし取るために感動的なストーリーを作り上げたと断定。この3人を逮捕し、詐欺の罪で起訴しました。