米朝会談を取材!技術スタッフも驚く現地の通信事情

06/13 21:52 更新

 今回の米朝首脳会談について、技術的な面で気になった点がありました。シンガポールの通信状況です。あれだけ各国が集まってどういうふうに情報を発信したのか、中継をしたのでしょうか。  (熊谷裕己技術スタッフ報告)  今回の米朝首脳会談で技術的に気になった点としては、各国のクルーの身軽さです。海外での中継というと、中継車を使ったり大きいバラボラアンテナを使って衛星に映像を送ったりというような人、装置も大規模なもので行っていたものが今までの習慣でした。今回、リュックサックの中に携帯のモバイル通信というようなものを入れて通信するのがほとんどのクルーの形になっていました。実際にクルー2、3人で中継しているところが多かったように見受けられました。トランプ大統領と金正恩委員長の散歩のシーンでも、リュックサックを背負った中継隊が映っているのが見られているかと思います。このような中継の方法が変わった要因としては、もちろん技術的な発展ということもありますが、それ以上にシンガポールのインフラ環境が充実していたということが挙げられるかと思います。実際に我々もシンガポールに着いて色々、回っていましたが、空港や近くのコンビニ、ショッピングモールの店など、各地に旅行者用のSIMカードのようなものがあり、簡単に購入して手に入れることができる状況になっていました。しかも100ギガ、15ドル。日本円で約1000円ぐらいです。日本で携帯を使うと、1ギガ増やすのに1000円の追加が要るというのがあると思います。そういったものに比べるとすごく割安になっている印象を受けました。インフラが整っていたおかげで、各国のクルーが一拠点に掛かるコストがだいぶ削減することが可能になり、複数の拠点にカメラ、中継部隊を置くことが可能になりました。そのおかげで今回、トランプ大統領や金委員長が車で移動する場面が色々ありました。車の出のシーンや途中の橋を渡るシーン、ホテルの受けのシーンなど色々な角度、色々なものからの映像が伝えることができたというのはこの辺りの進化が原因かと思います。実際に我々も10回ぐらい中継をしましたが、リュックサックとSIMカードを駆使して、10回ぐらいの割安の中継をすることができました。今回、会談の場所としてシンガポールが選ばれた理由は、観光大国としてインフラ整備がしっかり整っていたことが原因の一つではないかと感じました。日本も2年後には東京オリンピックがあり、インフラ整備が課題になってくると思うので、参考になるのではないかと思います。