「殴り合いで記者死亡」 サウジ政府が18人拘束

10/20 11:45 更新

 サウジアラビアの反体制派記者がトルコにあるサウジアラビア総領事館を訪れた後に行方不明になっていた事件で、サウジアラビア政府は記者は死亡したとして事件に関係した疑いで18人を拘束しました。  (阿部健士記者報告)  事件現場となったサウジアラビアの総領事館です。サウジアラビア出身のジャマル・カショギ記者は2日、総領事館を訪れた後に行方不明となっていました。サウジアラビア政府は20日、「カショギ氏は館内で口論となり、殴り合いの結果、死亡した」と認めたうえで、サウジアラビア人18人を拘束したと発表しました。現地メディアなどが報じた実行犯とされる15人が含まれているのかは分かっていません。また、ムハンマド皇太子の側近でもあった情報機関の副長官ら5人が更迭されました。ただ、サウジアラビア政府は記者の死亡は意図したものではなかったと強調しています。さらに、事件の黒幕との疑惑が強まるムハンマド皇太子については、事件とは一切関係がなかったとして、今後、皇太子主導で情報機関の再編を行うとしています。今回の発表は、ムハンマド皇太子を守りたいというサウジアラビア側の思惑が透けて見え、国際社会の疑念が払拭されるかどうかは不透明です。