怒り収まらず シャンゼリゼ通りではデモから略奪も

12/10 18:00 更新

 大規模デモに乗じて略奪や放火などの犯罪が相次いだ。パリ中心部にある高級ブランド店も襲撃の対象になり、商品を持ち去る人の姿もあった。  フランス・パリ。シャンゼリゼ通りをクリスマスのイルミネーションが彩るなかで行われているのがデモ。そして、略奪行為だ。一斉に人々がなだれ込んだのは、高級ブランド店「フェンディ」。防犯ブザーが鳴り響くなか、手に商品らしきものを握り締めた人々が逃げていく。なかにはデモのシンボルとなっている黄色いベストを着ている人も。これで4週連続となった土曜日のデモ。フランス全土で約13万6000人が参加し、対する治安部隊は8万9000人と最大級の厳戒態勢が敷かれた。2000人近くが一時、身柄を拘束され、負傷者は260人以上に上った。燃料税の引き上げに端を発したデモ。増税を1年間、見送ると発表されても市民の怒りは収まらなかった。デモは授業料値上げなどに反対する高校生にも広がり、治安部隊が生徒をひざまずかせる動画には非難が殺到した。失業率が改善しない一方で、企業への規制を緩めるなどマクロン大統領は金持ちの味方とも批判されていて、デモの背景にはマクロン政権の政策全般への不満があるとみられる。日本時間11日明け方にもマクロン大統領が演説を行うとみられ、具体的な対応策を示せるか注目が集まっている。