貿易紛争で強気!中国的“米なき世界”に日本は…?

05/15 21:09 更新

 報復合戦で、もはやチキンレースの様子を呈している米中貿易戦争ですが、注目されるのは一貫して強気の姿勢を続ける中国です。その背景には中国を中心とした新たな世界を築くという構想があるようで、一部ではすでにアメリカをも凌駕(りょうが)しつつあるようです。  中国・習近平国家主席:「他の文明を改造したり、とって代わろうとするのは愚かだ」  15日に開幕した中国主導の国際イベントで習近平国家主席は、貿易戦争の相手のアメリカを牽制(けんせい)しました。アメリカと中国の貿易戦争は第3ラウンドから第4ラウンドへ。  アメリカ・トランプ大統領:「いくらか報復はあるだろうが、我々が得るものに比べれば大したことはない」  自信満々だったトランプ大統領。アメリカは日本時間の14日、第4弾となる中国製品への追加関税を発表。対象は3805品目で、ノートパソコンやスマートフォン、衣類など約33兆円相当の製品に及び、最大25%の関税の適用が検討されています。対する中国は13日に砂糖やワインなどアルコール類、電化製品、衣類など、約6兆6000億円分のアメリカ製品に対する追加関税を最大25%まで引き上げると発表していました。世界1位と2位の経済大国の壮絶な打ち合い。  米中の応酬を受け、アメリカ・ニューヨーク市場は一時、大幅下落。市場が動揺すると…。  トランプ大統領:「中国と小競り合いをしているだけさ。長年、不公平に扱われてきたから」  あくまでも少しこじれているだけと強調。少しトーンダウンしたような印象です。一方、中国は。  中国外務省・耿爽副報道局長:「中国は貿易戦争を望んでいません。しかし、戦うことを恐れていません。最後まで付き合います」  政府も強気の発言。15日の国際イベントで習主席はさらに…。  中国・習近平国家主席:「国際交流を強化することによって、アジア運命共同体の構築ないし、全人類運命共同体の構築を目指していくべきです。今の中国は、中国のものだけではなく、アジアの中国、世界の中国でもあります」  習主席は、中国が経済や文化で世界をつなげる重要なポジションにあることを強調しました。米中激しい駆け引きのなか、日本はどうすべきなのか。先月、アメリカでトランプ大統領と首脳会談を行った安倍総理大臣。  安倍総理大臣:「令和時代も日米同盟は揺るがない。あしたのゴルフが楽しみですので、ぜひ、あしたは晴れてもらいたい」  日米同盟の堅固さと一緒にゴルフまでする関係の深さをアピールしました。その一方で、安倍総理は中国が主導する巨大経済圏「一帯一路」について。  安倍総理大臣:「一帯一路については国際社会共通の考え方を十分に取り入れることで、地域と世界の平和と繁栄に前向きに貢献していくことを期待しています。日本はこうした観点から協力していきたい」  早くから協力する意向を示していました。つくべきはアメリカか中国か。  その中国と太いパイプを持っているのが、自民党の二階幹事長です。先月も一帯一路フォーラムに出席するために中国を訪問。習主席と会談し、安倍総理の親書を手渡しました。その際、一帯一路について。  自民党・二階幹事長:「(中国と)お互いに協力し合って進めていくべき問題であって、アメリカの顔色をうかがって日中問題を考えるということではありません」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2019