知らぬ間にパスポート返納命令 紛争地取材できず

02/05 12:09 更新

 内戦が続くイエメンに取材のために渡航しようとしていたフリージャーナリストの常岡浩介さん(49)が、政府からパスポートの返納命令を受けて出国を禁じられていたことが分かりました。  今までウクライナやイラクなどの紛争地で取材を続けてきたフリージャーナリストの常岡さん。常岡さんは今回、中東イエメンで飢餓問題などの取材を予定していました。現地では、WFP(国連世界食糧計画)や国際NGO(非政府組織)「国境なき医師団」で活動している日本人スタッフなどに取材をする予定でアポイントも取れ、去年12月には現地スタッフを通してイエメンのビザも取得できていたといいます。今年1月、オマーンを経由して陸路でイエメン入りしようとしたところ、オマーンに到着したところで入国を拒否されて強制送還されました。2日には改めてカタール、スーダンを経由して空路でイエメン入りしようとしましたが、羽田空港の出国審査場で自動化ゲートを通れませんでした。そこで初めてパスポートの返納命令が出ていることを知らされたのです。  過去にもパスポートの返納命令が出されたジャーナリストがいます。フリーカメラマンの杉本祐一さんは2015年、シリアへの渡航計画を理由にパスポートの返納命令を受けました。杉本さんは取材の自由を侵害されたことなどを理由に命令の取り消しを求めて提訴していましたが、去年、最高裁での敗訴が確定しました。