朴氏の弾劾妥当…韓国憲法裁判所 初の大統領罷免

03/10 11:45 更新

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領について、憲法裁判所は弾劾(だんがい)が妥当とする決定を言い渡しました。韓国の史上初めて大統領が罷免(ひめん)されました。ソウルから報告です。  (高橋政光記者報告)  開廷から約20分後、法廷で決定が言い渡されると特に声が上がることもなく静寂に包まれたということです。一方、裁判所の外では賛成派の歓声、そして、反対派の怒りの声が上がりました。韓国の憲法裁判所は、裁判官8人全員一致で朴大統領が国政介入事件など罷免するだけの重大な違反があったと判断しました。この理由ですが、崔順実(チェ・スンシル)被告の疑惑を隠し、国会が監視できないようにしたと。そして、在任期間中全般で憲法違反があったとしています。これには事情聴取を受けなかったことや大統領府の家宅捜索に応じなかったことなども理由に挙げられています。国民の真意を裏切り、重大な違反があったとしています。一方、朴大統領の弁護団が10日の判決に強い遺憾の意を示して、この後、対応が注目されます。この国会で弾劾訴追案が可決されてから約3カ月、朴大統領は韓国史上初めて罷免されたことになります。これで逮捕・起訴も可能になるため、検察の捜査も本格化するものとみられます。また、60日以内に次期大統領選挙が実施されます。すでに5月9日投票との見方もあり、選挙モードに突入することになります。疑惑発覚後、停滞していた韓国の政治がまた動き始めました。  (Q.今回、朴大統領が裁判所の決定を待たずに自ら辞任するという選択肢もあったと聞きましたが、なぜそれをしなかったのでしょうか?)  これは、朴大統領が弾劾が棄却されるとみていたということなんです。自分が、特に金銭的な利益を得ているわけでもないので、重大な憲法違反はなかったと違反行為はなかったと裁判でも主張してきたんですが、憲法裁判所の結果にもそれが反映されるのではないかとみていたことが挙げられると思います。