黒煙が…パリでデモ暴徒化!マクロン改革に怒り?

12/04 21:05 更新

 日に日に激しさを増すパリのデモに関連するニュースです。暴動の背景には、マクロン大統領が狙う経済の改革だけでなく、国民性の改革に対する不満があるようです。  先月17日から始まったデモ。その勢いは週を追うごとに激しさを増し、観光への影響も懸念されています。地元メディアによりますと、3度の大規模デモで延べ47万5000人もの人が参加。17日には1人が亡くなったと報じています。また、今月1日のパリのデモでは133人以上が負傷、400人以上が身柄を拘束されました。暴徒化した市民に対し、警察は放水で応戦。花の都「パリ」でいったい何が…。フランス国民の怒り、その先にいたのはマクロン大統領でした。デモの発端となったのは「燃料税の引き上げ」でした。今回の増税で1リットルあたり、ガソリンは4円、軽油は8円 値上げすると発表しました。地球温暖化対策を打ち出したマクロン大統領は、電気自動車などのエコカー普及を推進。その政策を前に進めるべく、来年1月からの燃料税を引き上げを決めたのです。フランスのマクロン政権の支持率は大統領就任時の去年5月に64%だったのに対し、先月には25%にまで落ち込みました。人々は工事現場などで用いられる黄色の安全ベストを着てデモに参加。このデモは「イエローベスト」と呼ばれ、シンボルになっています。さらに、この大規模なデモの最大の特徴は、特定の党派や集団によるものではなく、様々な立場の参加者が生活への不満と反マクロンで一致していることにあります。マクロン政権への怒りが爆発し、暴挙に出たフランス国民。フランスが荒れ果てるなか、アルゼンチンで開かれていたG20に出席していたマクロン大統領はそこでもデモ隊を強く非難しました。しかし、その思いとは裏腹に収まることのない国民たちの感情。これはマクロン政権の社会保障改革に反対するためのデモ。フランスではこれまで個人が救急車の会社を選べましたが、改正後の制度では病院側が選ぶことになります。これによって価格競争が起こり、規模の小さな会社は生き残りが難しくなると救急隊員たちは訴えました。燃料税引き上げから始まった抗議デモは収まる気配がありません。ロイター通信によりますと、フランス政府は大規模デモの引き金となった燃料税引き上げの中止を準備しているといい、早ければ日本時間4日夜にも発表があると伝えています。デモは8日にも呼び掛けられていて、2015年の「パリ同時多発テロ」以来となる「非常事態宣言」の発令も取り沙汰されています。