“消された2000万円”報告書 麻生大臣を野党追及

06/14 17:06 更新

 「年金だけでは老後2000万円が不足する」という金融庁の報告書を「受け取らない」とした麻生副総理兼金融担当大臣が14日、国会の財務金融委員会に出席した。野党は「受け取らない」ことを徹底追及した。  年金収入だけでは毎月5万の赤字。30年で2000万円の生活費が不足。老後の生活に不安を抱かせている金融庁の報告書。麻生大臣がこの報告書の受け取りを拒否したことで、むしろ年金問題の議論がストップしてしまうと野党が追及。  立憲民主党会派・大串博志議員:「2000万円ためないと老後を暮らせないと、やっぱりそういうことなんだなと。ある意味そうだろうなと思っていたことが改めて政府によって言われたと。正鵠(せいこく)を射た報告書だという意見も結構あるんです。そういったなかで、ところが大臣はこの報告書を受け取らないと」  麻生副総理兼金融担当大臣:「『生活費として(毎月)5万円不足する』とか『足らない』とか(報告書は)述べておりますので、これは著しい誤解とか世間に対して不安を与えると。我々の政策スタンスと違っておると思っております」  立憲民主党会派・大串博志議員:「大臣自身がこれで終わり、これ以上、上げてくるなと議論を止めちゃっている」  麻生副総理兼金融担当大臣:「議論をするなというお話でしたけれども、作業部会の(報告書を)受け取らないと申し上げているんであって作業部会で引き続き審議をされるのは、それはご自由なんだと思いますが」  立憲民主党会派・大串博志議員:「世論が盛り上がったから選挙やばいと思って焦って火消しに走って、権限があるかどうかもはっきりしないのに(報告書を)受け取らないことにしたと。そういう前代未聞の逃げ工作をやっている、隠蔽工作をやっている、そういうことじゃないですか」  麻生副総理兼金融担当大臣:「全く違うと思いますけども。選挙向けのパフォーマンスというようなご指摘をなさりたいようにお見受け致しましたけど、私どもとしてはそんなつもりは全くございません」  立憲民主党会派・大串博志議員:「ちなみに大臣、年金はお受け取りになってらっしゃいます?」  麻生副総理兼金融担当大臣:「受け取っていないと存じます」  立憲民主党会派・大串博志議員:「『受け取っていないと思います』。ご自分が年金を受け取っているかどうかもご存じない?」  麻生副総理兼金融担当大臣:「私はこのことに関して正確な記憶はありませんので」  立憲民主党会派・大串博志議員:「驚きました。自分が年金をもらっているか、もらっていないか知らない人いるか? 私、いないと思いますよ」  自分が年金受給者かどうか把握していないという麻生大臣。質問が事前に通告されていれば答えられたとしている。