桜を食い荒らす害虫駆除“市民の皆さん、助けて!”

03/26 17:13 更新

 桜の開花が各地で進んでいるが、今、この桜にとって脅威となるある虫の被害が広がりつつある。市民に親しまれた桜並木も伐採せざるを得ない事態になっている。  26日、桜前線は山陰地方にまで北上した。午前中に鳥取で開花が発表。さらに、島根でも気象庁職員が険しい表情で見つめていた。その視線の先では桜が咲いている。各地から続々と開花の便りが届くなか、絶滅の危機にひんしている桜並木があった。  群馬県館林市では25日から館林さくらまつりが始まっている。満開になれば約400本のソメイヨシノと春風に吹かれるこいのぼりの見事な共演が見られるとあって毎年、多くの観光客が訪れるのだが、なかには伐採された木があり、その断面には食い荒らされた形跡があった。実は今、館林の桜並木は害虫による深刻な被害を受けているのだ。厄介者の正体は「クビアカツヤカミキリ」。その幼虫は幹の割れ目に産み付けられた卵からかえると2、3年は木の中で暮らす。その間に内側から桜の木を食い荒らし、枯らしてしまうという。館林市は桜の木を守るため青いネットを巻き付けているのだが、被害は拡大の一途。2015年に数本の木で被害が確認されてから4年。いまや、市内の約400本の桜にまで広がっているという。  県立館林高校前の桜並木は4年前から被害が出始め、倒木の恐れもあるため28本のうち6本をやむを得ず伐採したという。1980年に植えられて毎年4月に新入生を迎えてきた学校自慢の桜並木だっただけに、関係者にはやりきれない思いが募る。どうすれば市民の桜は守れるのかと館林市は新たな対策を考えていた。1匹駆除すると飲料水と交換することや50円程度の謝礼を渡すなど市民との協力態勢を築くことも計画中だという。