“新国立工事”新卒が過労自殺?工期見直しが背景か

07/20 21:02 更新

 東京オリンピックに向けて建設中の新国立競技場。その現場で働いていた23歳新卒の男性が長時間残業の末、自殺していたことが分かりました。4カ月前のことです。“平和の祭典”に向けた準備の裏でいったい、何が起きているのでしょうか。  遺族の代理人によりますと、男性は去年、大学を卒業。都内の建設会社に就職して東京・渋谷区の新国立競技場の工事現場で働いていました。男性は安全管理などを行っていましたが、3月に突然、失踪し、自殺しました。失踪直前の1カ月の時間外労働は200時間に上り、朝起きられなくなるなど疲れた様子だったということです。新国立競技場を巡っては当初、ザハ・ハディド氏のデザインが採用され、2015年10月に着工される予定でした。しかし、建設費の見積もりが2500億円を超えるなど批判が集まって白紙撤回。その後、隈研吾氏のデザインが採用され、1年2カ月遅れの去年12月に工事がスタートしました。工期は3年で、完成予定は2019年11月です。両親は仕事による極度の過労が自殺の原因だとして労災を申請。代理人によりますと、会社側は勤務状況が男性の自殺に影響を与えた可能性があることを認めているということです。代理人は組織委員会や東京都などに対し、改善措置を求める方針です。