閉鎖の旅館が倒壊寸前「景観が悪い」客らがクレーム

04/24 18:56 更新

 壁は崩れて屋根も大きく傾くなど、いつ倒壊してもおかしくない状態だ。5年前から休業し、そのまま放置されてきた旅館だ。近隣の宿泊施設では、客から「景観が悪い」などとクレームが続出していた。  住民らから不安の声が上がっているのは、福島県会津若松市の東山温泉。年間70万人以上の観光客が訪れることもあるという温泉街で一体、何が…。築140年以上という元旅館。地上3階の地下1階、延べ床面積約870平方メートルの木造の建物だ。至る所が崩れ、道路には倒壊の危険を告げる看板が。建物の一部は雪の重みなどで倒壊。危険があるとして、がれきを撤去した。さらに、建物の中も至る所が崩れてがれきが散乱している。5年前から休業しているこの旅館。県や市は危険があるとして所有者に改善を求めてきた。しかし、所有者は修繕することなく放置してきた。問題は倒壊の危険だけではない。近くの旅館では思いもよらない事態が…。客が部屋でくつろごうと思いきや、窓から見える景色がこのありさまではクレームが続出するのも不思議ではない。こうしたなか、誰もすぐに撤去できないというのならと立ち上がったのが景観の問題で悩んでいた向かい側の旅館だ。市などと協定を結び、撤去費用を負担することにした近くの旅館。温泉街全体のイメージアップにつながればと考えている。