ダウン症9割が「幸せ」 それぞれの“形”を取材

05/24 17:23 更新

 厚生労働省の研究チームが行った、あるアンケートについてだ。「ダウン症」のある人に「毎日幸せに思うことが多いか」と聞いたところ、「はい」「ほとんどいつもそう」と答えた人が9割を超えた。その背景を取材した。  力強さや優しさがあふれ出てくるような文字。これらの書を書いたのは、金澤翔子さん(32)。ダウン症という先天性の疾患を持つ翔子さんは現在、書家として活動しています。ダウン症がある人の9割が「毎日幸せに思うことが多い」と答えたアンケート。同じことを翔子さんにも聞いた。  書家・金澤翔子さん:「(Q.毎日、翔子さんは幸せですか?)幸せです」「(Q.どういう時に幸せですか?)皆さんが見てくれるとうれしいです」  「学歴社会から離れて競争心を持たない翔子さんは幸せそのもの」と母の泰子さん。  翔子さんの母・金澤泰子さん:「偉くなりたいとか、お金が欲しいという自分の欲望がない。うらやんだり、ねたんだりすることが全くない世界は結局、皆に喜んでもらいたいという気持ちにつながる。それは本当に幸せなんです」  別の場所でも「幸せ」について聞きました。障害者のための福祉施設でもある神奈川県横須賀市の長沢ベーカリー。そこで働くのは、パン生地の重さを測りながら笑顔がこぼれる若林泰秀さん(29)。「できた」という瞬間が大好きという高橋花純さん(21)です。  「長沢ベーカリー」で働く若林泰秀さん:「(Q.パン作りと勉強、どっちがいいですか?)パン作り」  自分たちが作ったパン。週に1度は駅前で出張販売も行います。  「長沢ベーカリー」で働く高橋花純さん:「(Q.(お客さんと接して)どういう時にうれしいですか?)幸せです」「(Q.どうして幸せなんですか?)売るんです」「(Q.売るのが?)うん」  ダウン症のある子どもは600人から800人に1人の割合で生まれるとされています。彼らが幸せを感じ続けられる社会とは。  東京逓信病院小児科ダウン外来・小野正恵医師:「尊重される、温かい目で見てもらっているということに満足感や幸せを感じているように思うので、周りの人もそれを分かって、手を貸していくところは貸すという相互関係がいいと思う」