全国初!「親の体罰禁止」 都の条例案に困惑の声も

02/20 17:02 更新

 20日に開かれた都議会で、ある条例案が注目されている。子どもの虐待防止に関するものなのだが、全国で初めて「親の体罰禁止」が盛り込まれている。  私たちは、いつまでこういう悲しいニュースを目にしなければならないのか。親の虐待によって命を落とす子どもたち。虐待が頻発する日本へ懸念を示した国連子どもの権利委員会。特に、しつけとしてある程度の暴力が許されていることを問題視する。実際、全国の大人2万人を対象とした調査では、半数以上が体罰を容認しているという結果が出た。そんな風潮のなか、今月の議会に東京都は児童虐待の防止を進める条例案を提出する。きっかけとなったのはあの痛ましい事件だ。  船戸結愛ちゃん(当時5歳)がつづったノート:「もうおねがい、ゆるして、ゆるしてください、おねがいします」  たどたどしくつづったノートを残して亡くなった当時5歳の船戸結愛ちゃん。東京・目黒区の住宅で虐待を繰り返し死亡させたとして、去年6月に両親が逮捕された。その翌月から専門家の審議などを行い検討された条例案には、こんな規定が盛り込まれる。  今回の条例案に盛り込まれる規定:「保護者は、体罰その他の子どもの品位を傷付ける罰を与えてはならない」  全国でも初めての体罰や暴言を禁じる条例案。これは、体罰などが虐待にエスカレートする可能性がある、また、虐待そのもののこともあるからだ。これを都民はどう受け止めるのか。東京都は去年の1カ月間、条例骨子案への意見を募って合わせて65人から回答を得たという。  寄せられた意見:「体罰等の禁止を明記することは、とても意義のあること。ぜひ実現して頂きたい」  という声もあるが、体罰禁止(明記)への反対意見も21件寄せられた。  反対意見:「行政は家庭内のことに、ここまで干渉すべきではない。言葉でいくら注意しても子どもは聞かないと思う。(子どもが親の言うことを)聞かない時にどうすればいいのか。親や教師が何も出来なくなり、学級崩壊と呼ばれる状況などが蔓延(まんえん)していくのではないか」  紆余曲折(うよきょくせつ)も予想されるなか、都は4月1日からの施行を目指す。