解体できない“廃墟マンション” アスベストも…

02/19 17:08 更新

 外壁が崩れ落ちてアスベストが露出している。築47年。今にも崩れ落ちそうなマンションに周辺住民から不安の声が上がっている。  去年4月、築40年を超える3階建てのマンションはまだ、その形を保っていた。10カ月後、建物は衝撃的な姿に。建物の正面はレンガの壁が完全に崩れ落ちてしまっている。部屋の中がむき出しになっていて、2階と3階の天井は剥がれ落ちているのが確認できる。  滋賀県野洲市。マンションは完全に廃虚と化していた。3階の廊下部分の柵は剥がれ落ちて踊り場だった部分も抜け落ち、壁を見るとツタがびっしり。近所の人によれば、約20年前から無人状態だという。建物の倒壊に巻き込まれる危険。近隣住民が懸念するのはそれだけではない。肺がんなどの原因になるという危険なアスベストが市の調査で検出され、住民を不安に陥れている。  このマンションがボロボロになったのは去年6月の大阪北部地震の時だ。野洲市の震度は4。壁が崩れ落ちたという。解体するにもある事情が立ちはだかる。このマンションは9部屋あり、所有者も9人。取り壊すには全員の許可が必要だ。しかし、9人のうち2人連絡が取れないという。さらに、連絡がついている人のなかにも反対している人がいて、解体したくてもできないのだ。野洲市もこのマンションを特定空家に認定していて、行政代執行による取り壊しも考えてはいるが、手続きなどで時間がかかり、早くとも今年後半になりそうだという。