跡形もなく…砂防ダム“消失” 想定こえる土砂流入

07/13 11:46 更新

 甚大な被害をもたらした西日本豪雨から1週間。被災地ではいまだ、復旧への道が見えないところも多くあります。10人が死亡した広島県坂町では、土砂をせき止める役割の「砂防ダム」が決壊していたことが新たに分かりました。砂防ダムは1.2キロ上流にありました。大きさを見てみると、高さ11メートル、幅50メートル、厚さ2メートルの大きなものでしたが、跡形もなく流されていました。  (廣瀬隼也アナウンサー報告)  甚大な被害が出た坂町です。山崩れによって山肌がむき出しになっています。土砂崩れが起きました。ここはもともと、幅50メートルある砂防ダムがあったのですが、土石流によって決壊して基礎のほんの一部を残してなくなってしまいました。決壊した砂防ダムは坂町を流れる天地川の上流に約70年前、石を積み上げる形で造られました。しかし、広島県が8日に近くで被災した水道トンネルの調査でこの付近を訪れたところ、厚さ2メートルあったダムの壁は土台を残してなくなっていたということです。県によりますと、直近では3年前の2月に点検していますが、その時に異常は把握していなかったということです。想定以上の土砂が押し寄せたためではないかとみています。実は、この場所から約150メートル上流に2020年の完成を目指して新たな砂防ダムを造ることが決まっていました。現在は工事用の道路を造っているところでした。今後は原因を調査するとともに、土嚢(どのう)やネットなどを設置して土砂崩れへの対策を行うということです。県内には約2000基の砂防ダムがあり、県が被害状況を調べています。