原発事故 審査担当「想定超える津波対策要求せず」

06/15 23:30 更新

 福島第一原発事故を巡る東京電力旧経営陣の裁判で、原子力安全委員会で原子炉の安全審査をしていた専門家が「当時は想定を超える津波への対策は要求されていなかった」と証言しました。  東電の元会長・勝俣恒久被告(78)ら3人は、第一原発が津波で浸水して爆発する可能性を予見できたのに対策を怠り、死傷者を出した罪に問われています。15日の裁判には当時、原子力安全委員会で原子炉の安全審査をしていた岡本孝司東京大学大学院教授が弁護側の証人として出廷しました。岡本教授は、当時の審査基準について「想定を超える津波への対策は要求されていなかった」としたうえで、「今となっては反省すべきだった」と証言しました。一方で、「東電が対策を怠っていたとは言えない」と話しました。