【報ステ】iPS細胞で脊髄損傷の治療 臨床研究へ

02/18 23:30 更新

 厚生労働省の専門部会は18日、iPS細胞で脊髄損傷の患者を治療する世界初の臨床研究の計画を了承した。脊髄損傷になると、脳からの命令を神経に伝えることができなくなり、手足や体がまひして動かせなくなったりするが、これまで有効な治療法はなかった。国内では毎年5000人が新たに脊髄損傷になっていて、患者は延べ10万人以上いるとされている。臨床研究を行う慶応義塾大学医学部の岡野栄之教授らの研究チームが提出した計画は、京都大学が備蓄する他人のiPS細胞を使って神経のもとになる細胞を作り出し、その細胞200万個を患者の損傷した部分に注射で移植するというもの。今回は他人の細胞から作られたiPS細胞を使うため拒絶反応が出る恐れがある。そこで、半年間は免疫抑制剤で拒絶反応を抑えつつ、1年をかけて治療法の安全性と効果を確かめるという。対象となるのは、脊髄を損傷して2~4週間が経ち、手や足が完全にまひして動かせなくなった18歳以上の患者4人で、早ければ秋から冬にかけて患者の募集が始まる見通しとなっている。