自宅でVR “バーチャルオフィス”で通勤不要に

06/20 14:14 更新

 満員電車に押し込まれて出勤…。そんな毎日が革命的に変化するかもしれません。VR(バーチャルリアリティー)の技術を使い、オフィスを仮想空間に建設する企業が生まれています。  「ああ…会社に行く準備しなきゃ…」。でも、きょうは寝起きの格好のままで平気なんです。これから出勤するのは、自分の分身だからです。  アメリカの「expREALTY」という不動産仲介業者のオフィスです。存在するのは現実世界ではなく、仮想空間。会議室では複数の人が集まって話し合いが行われています。大勢の人にプレゼンしたい時はホールを使います。オフィスでよくある「会議室足りない問題」も発生しません。バーチャルオフィスを導入したこの企業のビジネスに参加する事業者の数は前年同期比で約2倍、売り上げは2.5倍と急成長しているのです。これまでビジネスに使用されるVR技術といえば、仮想空間の中での体験そのものが商品でした。しかし、今後は仮想空間の中で人とつながり、取引が行われる時代になるかもしれません。  そして、最大の疑問はそもそもVRの技術まで必要?VR機材を使わないパソコン画面でも会議としては成り立ちそうです。実は、冒頭で紹介したアメリカの会社でも多くのスタッフはVRではなく、パソコンからの「アバター出社」で済ませているとのことです。今回使ったVRのシステムでは、パソコンと機材で最低40万円ほど。使用する従業員や取引先の数を考えると大きな金額です。  現在までVRオフィスについて実際に検討した企業は1社のみ、しかも結局、導入は見送られてしまいました。しかし、VRが普及すれば、どこかで技術のブレイクスルーが起きるはず。現実世界から見たら、かなり不自然な気もしますが、多くの人がこのように仮想空間の中で出勤する日がくるかもしれません。