都心も警戒!地下鉄が濁流の道に?東京の弱点とは

07/10 18:56 更新

 もし、都市部で大雨特別警報が出されるほどの激しい雨が降ったらどうなるのだろうか。川が氾濫した時の警戒すべきポイントの一つが地下鉄だ。都内各所に水を運ぶ水路となってしまう可能性が指摘されている。  それは決してひとごとではない。もしも同じようなことが自分が住むエリアで起こったら…。水没した銀座四丁目の交差点。仮に荒川上流域に3日間で500ミリの雨が降り、東京・北区で堤防が決壊したら。そんな想定に基づき国交省が作ったシミュレーション動画だ。このなかで、大都市特有の弱点が指摘されている。大量の水を都心に運ぶ役割を果たすのは、なんと張り巡らされた地下鉄網。あふれ出した水が地下鉄構内に流れ込み、やがてトンネル伝いに都心部に至るというのだ。  リバーフロント研究所技術参与・土屋信行さん:「まず真っ先に(水が)行くのが地下鉄。すべての地下鉄網が水没してしまう可能性がある」  もしも、そのときに地下にいたら…。これは流れ込んでくる水の勢いをリアルに描いたCGだ。この濁流に逆らい地上に避難することなど果たして、できるのだろうか。  リバーフロント研究所技術参与・土屋信行さん:「今回のような特別警報が発令されたら、とにかく地下にいないというのが第一」  地下鉄構内への水の流入を防ぐ止水板だ。東京メトロによればこうした対策が必要な場所は509カ所。そのうち工事が完了しているのは179カ所だという。大都市の象徴的なインフラが治水上の弱点になるケースは他にもある。堤防を切り欠くように走る鉄道。こうした場所が決壊の起点となる可能性があるというのだ。荒川区に実在するこうした場所に決壊した場合、死者は約4100人。39万人が孤立すると試算されている。  リバーフロント研究所技術参与・土屋信行さん:「目前急迫に水が迫ってきたら垂直避難しかない。おおむね東京で考えると3階までは水没の可能性があるので、4階以上のフロアを探して逃げ込んで頂きたい」  懸念される大都市特有の水害。事前にハザードマップなどで浸水エリアを確認しておくことが推奨されている。だが、このハザードマップ。全国的に保有率が上昇しているものの、東京は去年の調査に比べて今年は14ポイントも少なくなっている。減少率は全国1位。防災意識の急激な低下を示している可能性もある。