厄介者は誰?「水鳥の楽園」占拠 悪臭に住民も困惑

07/09 18:56 更新

 水鳥の重要な生息地として国際的な条約にも登録されている千葉県の干潟がピンチだ。10年ほど前から、ある厄介者が干潟を占拠して悪臭を放つなど大きな問題になっている。  のんびりと羽を休める鳥たち。たくさんの渡り鳥が飛来し、鳥の楽園とも呼ばれる千葉県習志野市の谷津干潟だ。国際的な条約でも重要な水鳥の生息地として登録されている貴重な場所。ところが、ある厄介者が占拠し始めたのだ。水面に何か緑色のものが浮かんでいる。干潟を管理する担当者と中に入ってみると…。藻の一種、アオサ。今では干潟を広く覆っている。水中の貝や虫などを餌(えさ)にしてきた鳥たちは、アオサが邪魔で餌が取りにくく、飛来する鳥の数が減っている原因の一つだという。夏の気温上昇でアオサが腐り、悪臭を放つのだ。干潟の目の前に住んでいる女性は臭くて窓を開けることすらできないという。21年前に撮影された上空から見た干潟だが、アオサはほぼ確認できない。アオサの大量発生が始まったのは10年ほど前から。一体、干潟で何があったのか…。国内でも急増している外来種のホンビノス貝。干潟から東京湾へ水が流れ出る水路に大量に繁殖するようになった。そのため、これまで流れ出ていたアオサの邪魔をして干潟に滞留させてしまうようになったのだ。耐えられない悪臭をなんとかしようと本格的な夏を前にアオサの撤去作業が行われた。今回は初めて住民も作業に参加した。回収したアオサは約450キログラムにも上った。