ドラレコで運転診断 高齢者の運転の特徴とは…

03/14 17:59 更新

 山梨県の警察署が高齢者へドライブレコーダーを貸し出す取り組みを始めている。これで浮き彫りになったのは、高齢者ならではの運転の特徴だった。  79歳の男性が運転する車。方向転換の後に走り出した際、脇を大型車が通り過ぎていく。少し遅れていたら接触していたかもしれない…。80歳の男性がハンドルを握っているのだが、カーブの際に完全に中央線をまたいでしまっている。どちらの高齢者も自身では映像を見るまで気が付かなかったと話しているという。  山梨県南部警察署ではおととしから、管内に住む65歳以上の高齢者を対象にドライブレコーダーを貸し出す取り組みを行っている。1週間すると回収し、映像を警察官が分析。後日、交通安全の個別指導が行われる。この日、指導を受けに来た佐野征夫さん(74)。アルバイト先への往復などでほぼ毎日、車を運転する。しかし最近、ハンドルさばきに不安を感じ始めたため今回、ドライブレコーダーを設置した。慣れた道で気が緩んだため、減速しなかったのだという。他にも停止線を過ぎて停止してしまっているなどが指摘された。南部署が無料貸し出しの取り組みを始めた背景には管轄する3つの町の高齢化率の高さがある。とはいえ、山あいの町だけに高齢者といえども車に頼らざるを得ない。町内に4つある駅の1つに行ってみると…。南部町の公共交通機関はJRと町営バスだけ。そのバスも、間隔が9時間以上空いてしまう時間帯もある。こうした状況に南部署も新たな手立てを検討している。