知的障害「逸失利益」請求訴訟 施設側は争う姿勢

05/19 20:59 更新

 知的障害を持つ少年が山の中で死亡した事故で「逸失利益」をゼロとした施設側に対して両親が損害賠償を求めた裁判が始まり、施設側は争う姿勢を示しました。  重度の知的障害を持つ松沢和真さん(当時15)はおととし、入所していた東京・八王子市の施設から抜け出して行方不明になり、山の中で死亡しているのが見つかりました。両親は、施設側が和真さんの将来の収入にあたる逸失利益をゼロとした慰謝料を提示したのは「命の差別」だとして、約8800万円の損害賠償を求めています。19日に開かれた初めての弁論で、施設側は「原告の主張は独自の見解に基づくもので、将来における就労可能性を立証すべき」として争う姿勢を示しました。和真さんの父・松沢正美さんは「亡くなった後も息子に将来の価値はないとして、命を差別した主張を変えないことは許すことができません」と話しています。