東名あおり運転 「危険運転にあらず」の言い分とは

11/08 16:55 更新

 去年6月、東名高速道路で「あおり運転」を受けて夫婦が死亡した事故で、危険運転致死傷などの罪で起訴された被告側が来月の初公判で「危険運転にあたらない」と無罪を主張することが分かった。  神奈川県の東名高速で2人の命が奪われた事故で、危険運転致死傷罪で起訴されている石橋和歩被告(26)について、弁護側が無罪を主張することが明らかになった。あおり運転が社会問題化する契機となった痛ましい事故で一体、なぜ…。去年6月、あおり運転を受けたワゴン車が追い越し車線で停車したところ、後ろから来た大型トラックに追突されてワゴン車に乗っていた萩山嘉久さん(45)と妻の友香さん(39)が死亡。娘2人がけがをした。直前まであおり運転を行い、ワゴン車の前に車を止めて進路をふさいで事故を引き起こし、2人を死なせたとして逮捕されたのが石橋被告だ。過失運転致死傷容疑での逮捕だったが、起訴内容はより刑の重い危険運転致死傷罪。これに対して石橋被告の弁護士は、危険運転致死傷罪は運転中の行為を処罰するもので、今回の事故には当てはまらないと主張するとしているのだ。弁護側が言うように、確かに石橋被告は事故当時、高速道路に降り立ち運転はしていなかった。しかし…。  大澤孝征弁護士:「高速道路で普通、車を止めることがどういうことかを意味するかっていうと、後続車両にぶつかる危険性が多いから危険なんですよ」  そう指摘する大澤弁護士は、危険運転にあたる「あおる行為」が事故の発端だとするのが検察側の考えだと推察する。当初の逮捕容疑、過失運転致死傷罪は7年以下の懲役または禁錮もしくは100万円以下の罰金。これに対し、危険運転致死傷罪は人を死なせた場合、1年以上20年以下の懲役と定められている。