「子宮移植」が日本で実現するかも 慶応大が要望書

11/08 12:23 更新

 新たな不妊治療として第三者の子宮を移植して妊娠出産を目指す「子宮移植」が日本で実施されるかもしれません。サルでの移植実験に成功した慶応義塾大学の研究グループが学会に見解を求める要望書を提出しました。  慶應義塾大学の研究グループが日本産婦人科学会、日本移植学会に子宮移植の見解を求める要望書と臨床研究計画書の提出を行いました。このグループはサルでの実験を重ね、世界で初めて子宮移植後のサルの妊娠に成功しました。2匹のサルへの手術は同時進行で行われています。日本に子宮が原因で妊娠することができない人は20代から30代だけで約6万人から7万人いると推計されています。そんななか、世界ではすでに50例以上の子宮移植がヒトで行われ、これまでに13人の赤ちゃんが誕生しています。日本でも子宮移植は行えるのでしょうか。女児の4000人から5000人に1人の割合で先天的に子宮がない状態で生まれる疾患「ロキタンスキー症候群」の女性は医療の進歩に期待を寄せます。  先天的に子宮が欠損したロキタンスキー症候群の女性:「子どもを持つっていう選択肢がそもそもないから、実際にその治療を選ぶかは個人の価値観だが、選択できるというだけでだいぶ精神的に救いになるかな」  慶應大学のグループは学会での意見を求め、今後は大学内の倫理委員会に申請を行い、承認が得られれば子宮移植を実施したいとしています。計画ではロキタンスキー症候群の女性5人を対象とし、母親などから子宮の提供を受けるとしています。