葬式の日に“空き巣”繰り返す しかも告別式狙い?

02/06 18:07 更新

 住宅に侵入し、現金約350万円などを盗んだ疑いだ。男が狙ったのは葬式に出かけている家だった。  6日朝、東京・葛飾署から検察に送られたのは住居不定・無職の仁田武蔵容疑者(40)。先月5日に東京・台東区の住宅に侵入し、盗みを働いた疑いだ。注目すべきは、その被害額。1件だけで350万円以上に達したという。それも、たまたまというわけではなさそうだ。仁田容疑者は犯行に及ぶ際、葬儀を行っている家に狙いをつけた。しかも、通夜ではなく、告別式を狙った可能性がある。なぜ告別式を…。あくまで一般論だが、参列者が香典を渡すのは通夜が多い。翌日の告別式は持ち帰った香典が残されている可能性が高い。葬儀の専門家によれば、告別式は他にも泥棒に狙われやすい条件がそろっているという。  葬儀社「アーバンフューネス」・有坂立朗さん:「(感覚的には)9割ぐらいの方は家族総出でお葬式に出掛ける。一般的には午前中から。場合によっては夕方、夜にかかるまで。(自宅に)いらっしゃらないケースもあります」  周辺では同様な事件が他にも15件、起きている。また、このすべてで情報を探す際に思わぬツールが使われていた…。それは昔ながらの町の掲示板。果たして見ている人はいるのか。  住民:「初めて知りました。習慣がある人にとっては…」  しかし、被害があった台東区は東京の下町。  住民:「(Q.訃報が貼ってあるのは普通ですか?)普通です。まだ、昔からの風習が残っているから」  意外な人気ぶりの一方で、事件の噂を聞いて掲示を取りやめたという人も。  住民:「うちの母も亡くなったので(掲示板に)出さないでくれと頼んだ」  仁田容疑者は生活費が欲しかったなどと容疑を認めている。警視庁は余罪を調べている。