東京・杉並区の強盗傷害事件 被告に無罪 東京地裁

10/04 20:24 更新

 2015年7月、東京・杉並区で一人暮らしの女性を鈍器で殴ったうえに現金などを奪った強盗傷害事件で、東京地裁は被告に無罪判決を言い渡しました。  徳大寺勲被告(75)は2015年7月、杉並区のマンションで一人暮らしだった当時78歳の女性の顔を鈍器で殴り、電気コードで手足を縛って現金8万2000円とキャッシュカードを奪った罪に問われています。裁判では徳大寺被告が犯人かが争点となりました。検察側は、事件の前後に被害女性の自宅近くの駅の防犯カメラに徳大寺被告と特徴の似た人物が映っていたことや事件の約1時間半後、東京・渋谷区のコンビニ店のATMで被害女性名義のキャッシュカードを使った人物が徳大寺被告に極めて似ていることを主張しました。また、徳大寺被告が金銭に困っているなか、事件翌日に11万円をATMに入金していたことなども徳大寺被告が犯人とする主張の根拠にしていました。4日の判決で、東京地裁は防犯カメラなどの人物について「徳大寺被告に相当程度、似ているが、極めて似ているとまでは評価できない」としました。そのうえで「徳大寺被告が犯人と認定するには合理的な疑いがあると言わざるを得ない」などとして、無罪を言い渡しました。判決に対し、東京地検は「判決内容を十分、検討して適切に対処したい」とコメントしています。