「震災遺構」第1号 語り部の想いは 岩手・宮古市

03/11 15:05 更新

 被災した人々の前を向いて進もうとする強い気持ち、そして、大きな困難を乗り越えて次の世代に継承する取り組みを紹介します。岩手県宮古市から報告です。  (岸英利アナウンサー報告)  宮古市のたろう観光ホテルは、東日本大震災で10メートルを超える津波に襲われましたが、倒壊は免れて国内第1号の震災遺構となりました。1階のフロントがあった場所では、エレベーターは金属がむき出し、そして、隣のエレベーターは津波に押し流されて変形してしまっています。6年が経った今も津波のすさまじさを伝え続けています。  学ぶ防災ガイド・佐々木純子さん:「(Q.訪れる人はどんな反応を示すか?)テレビで普段、見ているのとは違って、実際、この現場に来ると『すごい恐ろしかったということが分かった』と言っています」「(Q.皆さんが考える一番の伝える意義はどんなことか?)やはり、人は悲しいですけれど、どうしても月日が流れると忘れてきてしまいます。そういうところで震災遺構があることによって、目で見て怖いと思うものがあれば、これからのたくさんの命を救ってくれるはずです」  震災遺構の維持・管理はすべて寄付金で賄われていて、今年度も1月末の時点で700万円近くが寄せられています。ただ、今後20年の管理費用を見てみると、約8000万円が必要とされています。震災の風化が叫ばれるなかで、今後、この寄付がどれだけ続くかというのは不透明な状況となっています。