性交渉経験率と収入に相関関係 未経験者に聞いた

04/09 12:30 更新

 30代で性交渉を経験していない人の割合は10人に1人という調査結果を東京大学大学院の研究者らが発表しました。この研究では「性交渉の経験率」と「年収」に相関関係があることも分かりました。  東京大学大学院で医学博士の上田ピーター氏らが調査したのは、年齢や収入、雇用形態による「異性間性交渉未経験率」の違いです。  東京大学大学院・客員研究員、上田ピーター医学博士:「『童貞・処女率が高い』というのは数年前から話題になっていた。アメリカとかイギリスの調査と比べると、未経験の割合は驚異的に高いと」  驚異的に高い。日本人の異性間性交渉未経験の割合を30歳から34歳の年代で見てみると、1987年から2015年の間で女性は6.2%から11.9%へ、男性では8.8%から12.7%へ増加していることが分かったということです。  東京大学大学院・客員研究員、上田ピーター医学博士:「イギリスやアメリカの調査を見てみると、30代で異性間性交渉未経験の割合は1%から3%くらい」  では、どういった人たちに「未経験者」が多いのか。その研究結果は衝撃的なものでした。  東京大学大学院・客員研究員、上田ピーター医学博士:「25歳から39歳の男性では、収入が高くなるほど異性間性交渉未経験である確率が低くなる」  「収入」と「性交渉経験率」に相関関係。  東京大学大学院・客員研究員、上田ピーター医学博士:「年収800万円以上の25歳から39歳の男性と比べて、年収が0から99万円の男性は異性間性交渉未経験の確率が20倍。雇用形態を見てみると(未経験率は)正規雇用と比べて、非正規雇用は4倍、無職は8倍という結果も出ました。相関関係があるといっても、必ず因果関係があるとは限りません。何らかの理由で労働市場で成功しない人たちは、同じ理由で恋愛市場でも成功しないかも。『せいこう』はうまくいく方の『成功』ですけど。収入が低いから異性間性交渉の経験がないとは限らない」  一方、女性については。  東京大学大学院・客員研究員、上田ピーター医学博士:「女性の場合は学歴が高い方が未経験である確率が高い」  「高学歴」ほど「未経験率」が高い。  東京大学大学院・客員研究員、上田ピーター医学博士:「高卒以下の女性に比べて、大学か大学院卒の女性は異性間性交渉未経験の割合が約2倍。性的に活発な生活を送っていない人は学問に集中するのか、勉強しているから性的に活発でないとか、どっちが先かは言えない。グループレベルのデータですので個人差は当然ありますし、高学歴だから経験がないというわけではなく、グループレベルの相関関係というのは強調しておくべき所」  一方、上田氏は性交渉未経験率が人口動態に与える影響などについては今後、さらに研究が必要としています。  東京大学大学院・客員研究員、上田ピーター医学博士:「研究者としては正確なデータを提供することがまず第一の目標。ジャーナリストや学者がデータを解釈して社会について考える、それが一つの活用の仕方」  なぜここ30年ほどの間に異性間の性交渉未経験率が上がったのか。その理由を未経験者などに聞きました。  異性間性交渉未経験・29歳男性:「(Q.世界と比べて童貞・処女率が高いという結果に…)誠に遺憾です。残念です」「(Q.ご自身は)バキバキ童貞です」「(Q.これまで彼女は)当然なく。自分からいこうというほどではない。フラれるのが怖い」「(Q.年収は)もうフリーターなので全然ない。自信もなくですね。お金があればまだいける」「(Q.お金を持っている人に女性は)なびくと思いますね。『趣味で楽しければいいや』というのはあります。(趣味の)お笑いもゲームも全部やめて趣味ではなく、人間の女性に向かっていく1年にしたいと思う」