「津波の想定が10m以下なら…」 東電元幹部が証言

09/06 16:55 更新

 福島第一原発事故で強制起訴された東京電力の旧経営陣の裁判で、津波対策に関わっていた元幹部が「想定津波が10メートル以下だったら直ちに対策工事をしていた」と証言していたことが明らかになりました。  東電の元会長・勝俣恒久被告(78)、元副社長・武藤栄被告(68)ら3人は、第一原発が津波による浸水で爆発事故が発生する可能性を予見できたのに対策を怠り、死傷者を出した罪に問われています。裁判では、津波対策に関わっていた元幹部に対する検察の取り調べの調書が読み上げられました。それによりますと、元幹部は「想定される津波が10メートル以下であれば、対策工事を直ちにやることになった」と証言していました。東電は2008年、政府の地震に関する長期予想をもとに津波の高さを最大で15.7メートルと試算していました。調書では試算が報告された会議で、出席者が「数百億円規模の対策費がかかる」「財力には限りがある」などと発言したことが明らかになっています。